子どもが育つ“父親術”

「パパ見てー」に「すごいね!」と答えたことは?実はこの返事、子どもの自立心や感性を伸ばすためには不適切。パパコーチくろさわが子どもゴコロを解説し、親子ともに機嫌よく過ごせるコツをお届けします。

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保護 vs 自立を促す

今日は、昨日までに続いてもう一つ、子どもと関わる上での“心がけ”
についてです。


私の子育ての目的
「子どもが、その人自身として生きることを支援する」から、
当然のこととして導き出せる指針がいくつかあります。


今回は、その1つ
「子どもを“私の子”ではなく“その人”として見るという姿勢」
についてお話します。


もちろん、幼い子どもはひとりでは文字通り「生きて」ゆくことさえ
難しいですから、親として衣食住その他、もろもろの世話をします。

しかしそのことに対して、私は決して「私の子どもを、私が育てている」
とは捉えていません。


あえて言えば、
「○○ちゃんは本来、自分で育つ力を持っている。
 ただ、一時的に未成熟な部分を私が支えている」

との認識です。

(さらに余談を言えば、その上で、
 「この子が私のところに生まれてきてくれて嬉しい」
 「私にできることがあって嬉しい」
 「この子の成長のプロセスに参加できて嬉しい」

 と、嬉しさ三昧にどっぷり浸っています。)


ただしこの姿勢は、もう1歩踏み込んで言えば、

「“私”とのつながりを前提にしないで、“その人”を見る」

ということにもなります。

「いつかは親から離れることを覚悟する」というフレーズなら
耳にしたことがある方も多いでしょう。

私は「親が必要なくなることが、子育ての目標の一つ」とさえ
思っています。


ご注意いただきたいのが、「自立を促す」ことと非常に
似ている一方で、大きく異なる要素もある点です。

「自立を促す」とのスタンスに立つと、課題を親の方から
与えてしまうことが往々にして発生します。

 レッスン1.スプーンを使って自分で食べる。
 レッスン2.自分で着替える。
 レッスン3.トイレでおしっこする。
   ・
   ・


このやり方で、子どもが自分でできることが確実に増えて
いくことは間違いないかも知れません。

ただ一方で「次に何に挑戦するか」の課題選択を、
親に依存してしまう恐れが大きいのも事実です。

ちょっと飛躍がありますが
「言われたことは上手にやるが、言われなければ何もしない」
という指示待ち気質はこんな親の姿勢から生み出されているような
気さえします。


もうお分かりと思いますが、私のスタンスとしては
「何にトライするかは子ども自身が決める」です。

親が課題を与えなくたって、子どもは次々に「自分でやるぅ!」
と言い出しますよね。

親から働きかけることがあったとしても、せいぜい
「誘いを出してみる」に留めます。
(誘いに乗ればそれでOK、乗らなければ「まだこの人に
 とっては時期じゃないんだ」と理解する。我が家では
 トイレトレーニングや衣類の片付けなどは私から誘いました)

~~

もう一つ、この姿勢を意識して対応する場面は、子どもから頼られた時。

もちろん、何でもかんでも自分でやれ、ではありません。
本当に援助が必要な時も多いですし、時には親に甘える
時間もあって良いと思います。

ただ、基本には「自分でできることは自分でやる」
「できないことは自分で習得する」という考えがあるので、

「パパ、これやって~」
「お、パパにやってほしいのか。でもね、パパはやらないよ。
 だって○○ちゃんが自分でできることを手伝ったら
 ○○ちゃんに悪いからね!」


といった応対をすることも、時々あります。

また、何かうまくできず困った様子がある時にも
「どれ、貸してごらん」とは決して言いませんし、
「手伝ってあげようか?」とも言いません。

「手伝って欲しいことがあったら、言っても良いよ」です。

自分で取り組んでいる姿勢を認めつつ、
どうしても困ったらパパは助けてあげられることを伝え、
その上で手伝いを求めるかどうかは、
自分で判断するものだよ。
と理解させる。


そんな思いからこういう言い方になっています。



「親が必要なくなることが目標」というと抵抗感がある
かも知れませんが、こうした具体例を通じた“親としての
スタンス”には、比較的共感していただきやすいのでは
ないでしょうか。


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躾 vs 個性尊重

一昨日のブログで、私自身の子育ての目的は
「子どもが、その人自身として生きることを支援する」
と考えているとお伝えました。


今回はもう少しブレークダウンして、日常生活で子どもと関わる上での
“心がけ”についてお話します。


「子どもがその人自身として生きる」
≒「私(親)は、子どもの個性を尊重する」と考えた時に、
真っ先に悩まされることがあります。

「そうは言っても、尊重ばかりはしていられない」場面の数々です。

―歩道でぴょんぴょん跳ねながら左右に蛇行する子ども。
 どうやら白いタイルだけを踏んで進んでいるようだ。
 だが、他の通行人・自転車も多く、明らかに迷惑・・・

―電車の中で、様々な“発見”を嬉々として話す子ども。
 「あ、あれパパのと同じケータイだ!」
 「わ~。特急列車だよー!あの特急はね、スーパーあずさなんだよ」
 しかし、声が大きい(ほとんど叫んでいる)・・・



この悩みが現れるときの多くは、
「子どもの個性の尊重」vs「周囲への気遣い・マナー・しつけ」
の構図を取ります。


こんな時、皆さんはどうしていますか??

個性を大切にして、蛇行を黙認したり「お、特急が見えたんだね」
と好奇心を認める返事をするか。

マナーを優先して、「まっすぐ歩きなさい」「しー。静かに話しなさい」
と言うか。


あるいは、両方とも大切にしたいと考えるか。
(でも、その時の言い方は?)





私が考える最善の対応は、

方針は「両方とも大切にする」で、

まず「好奇心を認める」返事をして、

次に「マナーを身につけさせる」です。




(1)「両方とも大切にする」


これは文字通り両方とも大切だと思うから。

公共の場でのマナーは、子どもがその人自身として
『この世界で』生きてゆくためにも大いに有用な知識・スキルです。

ただ、個性や好奇心とは違って、マナーに関する知識は生まれながらには
持っていません。

いろいろな事例を通じて教わりながら、他人を気遣う気持ち
(これは本来持っているもの。)と掛け合わせて、応用を利かせていければ
良いのだと思います。


(2)「好奇心を認める」

私の心の中の優先順位では、こちらが上位です。

ちょっと大げさですが『どんな理由があっても、子どもの個としての
人格を認めないことはない!』
とでもいうような気持ちです。

ただし、無闇に褒めれば良いわけではないので注意も必要です。
→参考:パパ、見てー


(3)「マナーを身につけさせる」


ここで単に「静かに」と言ってしまうと、

「見てー、特急列車だよ」
「おお、そうか特急か。静かにしなさい。」

となってしまい、明らかにヘンですよね。

ここでのコツが、「周囲の状況をただ伝える」という言い方。

「見てー、特急列車だよ」
「おお、そうか特急か。でもね、電車の中で大きな声を出すと、
 他のお客さんがビックリしてしまうんだよ」

子どもも他人を気遣う気持ちは持っています。ただ、周囲の状況を
見落としてしまっただけ。思い出しさえすれば、どうすれば
迷惑をかけるか・かけないで済むか、子どもなりに考え、
振る舞いを改めることができるのです。



いかがでしょうか。

今号では、

・個性の尊重とマナー教育・しつけは両立する(どちらかを
 犠牲にしたり、バランスをとったりする必要はない)

・マナーについては、行為の他者への影響をただ伝えるだけで、
 ほとんどの場合は大丈夫


の2点に共感いただければ嬉しいです。


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子ども自身の意欲を尊重する

昨日のブログで、

私の考える『子育ての目的』とは、
「子どもが、その人自身として生きることを支援する」
です。

と書きました。


もちろん、日常生活の中でこんな大上段に構えたことを
考えて暮らしているわけではありません。

こうした考えが顔を出すのは、おもにどんな遊びを
させる(させない)か、のとき。

内心で「おいおい、やめておきなよ」と思っても、
よほどのことがない限り止めないようにしています。


その他には、例えば最近、習い事を検討した時がありました。

・私自身の憧れで、ピアノが弾けたらいいなぁと思う。
 なんとか子どもをそそのかして「ピアノ習いたい」と
 言わせたい欲求に駆られるが、ぐっと堪える。ただ、
 ピアノという選択肢自体を奪ったり隠したりする
 ことも避けたい。


→何度かピアノを見て聴いて触る機会を作る。加えて、
 上手に弾けるようになるために「習う」という仕組みが
 あることだけを伝える。



・上の息子を見ていると、とても運動神経が良いように
 思う(親バカ含む)。特にサッカーのセンスがある気が
 する(同上)。


→親から見てとても上手だと思う、習ったらもっと上手に
 なりそうな気がする、という事実だけを伝える。


親のやらせたいことを押し付けないようにしつつ、子どもが
自分で気付いていない可能性を伝えるのに、苦労している
様子が分かっていただけるでしょうか。
(ちなみに上記2例の結末は、まずはいずれも習わないことに
 なりました。子どもの弁を意訳すると「今は何かに的を絞らず、
 いろいろ触れてみたい」との理由だそうです。
 その後、純粋に“楽しみ”として、ピアノもサッカーもエンジョイ
 した後、サッカーを習うことを決めています)



子どもが小さいうちは、遊びや習い事程度の話で済んでいますが、
このテーマ、もっと何年も経ってから親としての私に試練が
訪れるのかもしれません。

子どもの進学や職業選択、結婚、転居(場合によっては海外移住?)
などの大きな岐路において、

―必要な情報提供はしつつ、

―判断に影響を与えたいという誘惑に負けないで
 余計な口出しを慎み、

―自分で決めたことを尊重する。


という対応ができるかどうか・・・。

幸い、個人的な考えとして「人生、いつでも何度でも方向転換アリ」
だと思っているので、その分気負うものは少なくて済むとは思います。

ただそれでも、私の目に「子どもにとって明らかに不利・不向き」と
見える道を選ぶと子どもが言ったら・・・と思うと、自分の度量に
不安もあります。


今回はかなり抽象的なお話になりました。

次回はもう少し話を展開して、日常の子育ての場面に対応した
“心がけ”についてお伝えしようと思います。



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子育ての目的とは?

これまでいろいろと、子どもと接する上での“コツ”のようなものを
お伝えしてきました。

しかし“コツ”はあくまでも手段です。

ではいったい、そういった手段を活用する目的とは何なのでしょうか?


皆さんは、どんな考え――子育ての目的――をお持ちですか??



この問いに「正解」があるのか、私には分かりません。

なのでここでは、私個人の考えをご紹介させていただきますね。



私の考える『子育ての目的』とは、
「子どもが、その人自身として生きることを支援する
です。


言い換えれば、

「正しい行いをする人間に育てる」
「社会に貢献できる人を育てる」


などではない、ということ。

決してこれらの考え方を否定するつもりはありません。
(むしろ、こう答える人を見たら立派なスタンスを確立しているなぁと
 尊敬してしまうと思います)

ただ、私なりにもう一段の欲というか希望というか思いがあって、
「“正しさ”に生きるか、
“人を楽しませること”に生きるか、
“社会に貢献する”か“社会の変化を促す触媒の役割を担う”か、
どんな道を進むかも、自分で出会って行くものだ」

と考えているのです。


同じ思いは語尾の表現にも現れていると思います。

普段は気軽に「育てる」という言葉を使っていますが、
真剣に“目的”を考えると、親の意思・意向を感じさせるためか、
どうしても「育てる」とは言えない気分になるのです。


こんな考えのくろさわが、子育ての目的についてどう考えているのか、
今日からシリーズでお伝えいたします。


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タラ・レバ活用術

 ・・・だったらいいのになぁ。

 ・・・できればよかったのに。


何となく前向きではない印象の「タラ・レバ」ですが、
子どもとのコミュニケーションでは意外と利用価値がある表現方法です。


「タラ・レバ」で語られるのは、言うなれば“叶わぬ希望”

実はこの“叶わぬ希望”を言葉に出して会話に応じてあげることが、
子どもにとって大きな助けになるのです。


―ビスケットを「5枚だけ」と約束して食べたが、やっぱりもっと食べたい。

―公園に行くって話していたのに、雨が降ってきた。

―もっと遊んでほしいのに、パパは忙しくて相手にしてくれない。


子どもは子どもなりに、日々思い通りにならないことにぶつかります。
でもそれは決して悪いことではありません。

それらの『思い通りにならないこと』を乗り越えてゆく経験は、
我慢を覚えたり、問題を解決する姿勢や予想外の事態へ対処する
心構えを身につけたりするための大切なプロセスでもあるのです。


でも、そうは言ってもやはり子どもは子ども。まず一言目には
「ビスケット、もっと食べたーい」
「雨、やだ~。公園で遊びたいよう」
「パパ!ねぇパパ!!」

など、素直な本音が出てきます。


ここで非常に重要なことがあります。
子どもは、一方でちゃんと分かっているのです。
「この望みは叶わない」「今回は仕方ない」と。


頭じゃ分かっているけれど、気持ちはまだ収まっていない。
ほんのわずかの間の、不安定な状態です。


そんな場面で
「5枚だけって約束したでしょ」
「雨なんだから仕方ないじゃない」

など言ってしまっては、子どもの中の“心の葛藤”を煽るだけ。

子どもは一瞬で不機嫌120%になること間違いなしです。
(子ども自身では説明できませんが、さしずめ
 『そんなこと分かってるよ!分かっているから困ってるんじゃないか』
 とでもいう気持ちでしょう)



こんな時に必要なのは、子ども自身が自分の中で折り合いをつけて
気持ちが収まってゆくためのサポートです。

気持ちが収まるためには、一旦その気持ちを全部出しきらせてあげて、
認めてあげることがとても大事です。

「タラ・レバ」は、こんな状況で「気持ちを出しきる」ための
誘い水に使うと、とても効果があるのです。

「そうだよね。もっと食べたいよねぇ。あと10枚食べられたらいいのになー、
 って思うでしょ。パパは20枚くらい食べたいな!」


「え。じゃあボクは100枚食べる!」

「うへぇ。100枚かあ!そんなにいっぱい食べられたらいいね」

こんな会話をしてあげたら、子どもはニコニコしてありったけの
気持ちを表現します。

気持ちを言い尽くして、認めてもらうことができれば、
子どもの中では自然と気持ちが収まってきます。

そうして折り合いをつけることができれば、自然と気分は落ち着いて、
現実に向き合うちからを取り戻しているものです。

(注:『認める』とは、「食べたいんだね」と言ってあげることです。
 決して「食べていいよ」と言うことではありません!)


ひととおり気持ちを言い尽くしたな、というタイミングで
さらっと言ってみてください。

「じゃ、お皿を片付けようか」と。

どうですか?こちらが驚くほどあっさりと応じてお片付けできたでしょう!


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脅迫、禁止! <聞き分けのない時は(4)>

「聞き分けのない時は」シリーズ第4弾、最終編です。

(4)「静かにしないと、もう帰りますよ!」
   ~脅迫、禁止!~


そうです。これって“脅迫”ですよね。

「親は子どもを監督するものだ」
「親は子どもより立場が上」
「親は常に正しい」

などの意識に支えられれば、
“懲罰予告を伴う指導”
と呼べなくもないかも知れません。

ですが、まあ、“脅迫”です。

そして脅迫もまた、さまざまな面で望ましくない
コミュニケーション方法です。


・命令に従うこと(=静かにする)を、他のこと
 (帰らずにお出かけを続ける)との取引対象にしてしまう

・命令に従わなかった時に脅迫内容が実行されないことが
 多いので、「親の言うことは信じる必要がない」という
 経験を与えてしまう

・実行された場合も、「相手が自分の望み通りに動かない時は、
 相手がもっと嫌がることをやり返す」との行動の見本を
 示してしまう


脅迫スタイルの躾(?)を受けて育った子どもは、
自らも脅迫を使うようになってしまいます。

また、望みを叶えるために、まず騒いでおいて、
次に『静かにする』という取引カードを使う、といった
“ゆすり”技術も身につけてしまいます。


脅迫は、一切使うべきではない言い方です。

もし本当に、子どもが騒ぐことでお出かけの継続が難しいのであれば、
その事実を事実として伝えてあげるべきです。

「電車の中にはお客さんが大勢いるでしょ。○○ちゃんが
 大きな声を出すと、お客さんたちは居心地が悪くなって
 しまうんだ」


・・・大抵の場合、これだけで子どもは気がつくはずです。

「○○ちゃんが大きな声を出して他のお客さんの居心地を
 悪くしてしまうと、パパは申し訳なくなっちゃうし、
 恥ずかしく感じるよ」


・・・騒ぐことの是非に触れるのであれば、
“正論”をかざすのではなく“パパの思い”を伝える形で。

「○○ちゃんが電車に乗るたびに騒ぐようだと、一緒に
 電車に乗ってお出かけするのがやりにくくなっちゃうよ」
「もし一緒に電車のお出かけがやりにくくなったら、
 楽しみが減ってパパはとても残念だなぁ」


・・・ここまで言う必要があるケースは稀でしょう。
むしろ、眠い・お腹が空いたなどによるグズりを疑った方が
良いかも知れません。



そして、ちゃんと静かにしてくれたら、忘れずにフォローの一言を。

「電車の中で静かにしていると、他のお客さんが居心地
 良さそうだなー」
「○○ちゃんは電車の中で静かにできるから、安心して
 一緒にお出かけできるよ」


くれぐれも、「騒いでいれば声をかける、静かにしていれば
無視・放置(←意外となりがちです)」にはしないでくださいね。


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他人を引き合いに出して良いの? <聞き分けのない時は(3)>

「聞き分けのない時は」シリーズ第3弾です。


(3)「他の子を見てごらん。誰も騒いでないでしょ!」
   ~他人を引き合いに出して良いの?~


改めて「他人を引き合いに出してはいけない」と言われれば、
皆さんは当然のことと思われるかも知れませんね。

でも、残念なことに、時折耳にすることがあるのも事実です。

周囲の子、兄弟姉妹、ひどい時には親自身の子どもの頃が
引き合いに出されることさえあります。


もちろん“比較”というものの見方自体は、
良いことでも悪いことでもない、ただの“技術”です。

ただ、子どもを他人と比較することは、良くない影響が多く、
注意が必要です。

・他人と比較する(特に比較して悪い所を見つける)
 行動習慣を植え付けてしまう

・人と違うことは無条件で悪いことだという考え方を
 染み込ませてしまう

・別の場面で、親は人と同じことを良しとしない――他の子と
 同じオモチャを欲しがった時など――ので、親が二重基準を
 使うことになり、親の言うことは信用に値しないという
 メッセージになってしまう。

・子どもに「他人と比較されている」「兄や姉と同じに
 ならないとダメなんだ」などの意識を持たせてしまう


これらを考えると、子どもを褒める時も他人との比較を
使うのは控えた方が良いと分かると思います。

叱るにしても褒めるにしても、他人と比較することは
「存在を無条件で認める」のとは正反対の接し方になってしまいます。


なお、これには代わりになる言い方はありません。
“言い方”ではなく“考え方”の問題ですので。。

敢えて言えば、以前にお伝えした「存在を無条件で認める」ことを
気に留めておければよいのでは、と思います。
→参考:自己肯定感~子どもを『認める』とは


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疑問形に注意 <聞き分けのない時は(2)>

「聞き分けのない時は」シリーズ第2弾です。


(2)「静かにしなさいって言ってるの、分からないの?」
   ~疑問形に注意~


無意識に使ってしまうこともある“疑問形”の表現ですが、
その中には、答えのわかっていることをわざわざ疑問形で
言っていることも多くありませんか?

言われたことを言葉通り受け取る子どもとのコミュニケーションには、
そういった「答えのわかっている質問」は適していません。

「ボールが窓に当たったら、どうなると思ってるの?」
「誰?テーブルの上にオモチャを散らかしたのは!」


このような言い方の他にも、
「そんなことして良いと思ってるの?」
「そうしたら危ないって分からないの??」

などの“反語”も、「答えの分かっている質問」という
意味では同じです。

言うまでもありませんが、もともとの趣旨は
「そんなことをしては良くない」
「そうしたら危ないと分かっているはずだ」
「だから、やめなさい」

など。

これらの思いをこめて、思いが強いからこそ、つい“疑問形”
を使って言ってしまっています。

大人だったら、このような疑問形の表現で言われても
相手の意図が分かるので、
「そうですね、ちょっと危なかったですね。すみません」
と返事することも可能でしょう。

ところが子どもは、これらの投げかけを文字通り「質問された」
と受け止めます。

質問への答えは、
「良いと思っていない」
「危ないって分かってる」


ただこの答えは、直前の自分の行動を正面から否定する内容です。
そのため子どもは自分で自分を否定することを強要されているような、
追い詰められた気持ちになるばかり。

行動を改めるどころではなくなってしまいます。


そんな時の代わりの言い方は、疑問形を直して
「そのやり方だと危ないよ」となります。

ですが、さらに欲を言えば、子ども自身が考え、判断する領域を
広く残すために“危ない”という表現も使わずに言いたいところです。

例えば
「振り回してる棒が赤ちゃんに当たりそうになってるよ」
「家の中には、ボールが当たると壊れやすいものがいっぱいあるね。
 窓ガラスもそうだね」

などなど。

ちょっとした言葉遣いの違いではありますが、
子どもの側の受け取るものは大きく異なることも少なくありません。

ちょっとだけ意識して、気をつけてあげてくださいね。



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命令は効果ナシ <聞き分けのない時は(1)>

「聞き分けのない時は」シリーズ第1弾です。

(1)「静かにしなさい!」~命令は効果ナシ~

皆さんは子どもの頃、このような経験はありませんでしたか?

―そろそろ宿題をやろうと思った時に
 「宿題やったの?早くやっちゃいなさい」と言われ、
 急にやる気が失せてしまった。

―どんな好きな遊びも、親に「××でもしてなさい」と
 言われると楽しく感じなくなってしまった。


言うまでもありませんが、子どもは(大人もですね)命令されるのが
嫌いです。

でもその“命令嫌い”は、決してネガティブな性質なのではありません。
むしろ『自分がどう振舞うか、自分で状況を理解し、自分でどうすべきか
考え、自分で決めたい』という主体性の表れだと気付いてあげてください。

子どもは誰でも、主体性を伸ばしたいという本能的な要求を
内に持っています。

命令という妨害に対して、主体性の芽を守るべく無条件で反発する、
というのは正常な反応なのです。

そう、その“正常な反応”が、“命令嫌い”の正体だったのです。


命令の内容に関わらず、どのような命令に対しても無条件に
反発するというのは重要なポイントです。

「ちょうど今やろうと思っていたこと」

「もともと好きなこと」
さえも意欲を失わせてしまうのは、このためです。


そもそも、どうしても“命令”しなければならない場面など、
そう頻繁にはありません。
それこそ「生きるか死ぬか」の場面くらいです。

本当にそんな状況であれば、

・絶対に聞き漏らさせないよう、大声で
・有無を言わさぬ状況を感じさせるよう、鋭い口調で
・瞬時に言われた内容が理解できるよう、短く一言で


命令する必要があります。

要するに、(例えば)
「とまれ!!」
と怒鳴る、ということです。

逆に言えば、この言い方に違和感を感じる場面はすべて
“命令”という言い方がふさわしくない場面だとも言えるでしょう。

ふさわしくない場面での“命令”は、かなりの確率で
命令→反発→強制→抵抗…の悪循環に陥ってしまいがち。

この悪循環は、お互いにストレスが溜まるという問題もありますが、
それ以上に「子どもが成長する経験を奪う」という、
より大きな問題をはらんでいます。


それでは、代わりにどう言えば良いでしょうか?

一例を挙げると、

「電車の中は、大きな声を出す場所じゃないんだよ」

「この道路は車がよく通るから、走り回るには危ない場所だね」


といった具合に、他人事のように事実を淡々と伝えて
あげてるのが良いでしょう。

子どもは主体性に踏み込まれた気がしないので、無駄な抗争は起きません。

むしろ新しいヒントをもらったことで主体性が目を覚まし
「じゃあどうすれば良いか?」と
自分なりに考えて適切な行動を取る方向に意識が向かいます。


また、そういう経験を積み重ねることは

・状況を理解し、適切な振舞いを判断し、行動する

・状況の理解不足や振舞いの選択ミスを指摘された時は、
 改めて自分で考えて振舞いを変更する


といった能力を身につける過程でもあるのです。


「子どもなりの判断」とは言いましたが、これが結構良い判断を
するものですよ。

時には大人顔負けの良いアイデアや、発想の転換を出してくれる
こともあるくらいです。

子どもの資質を信じて、“命令”しないスタイルを試してみてくださいね!


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聞き分けのない時は 【予告編】

騒ぐ子どもと、怒鳴る親

・・・街中や電車の中などで頻繁に目にする、“残念な光景”です。

本来子どもは騒ぐものですし、お出かけが嬉しかったり、
友だちと一緒ではしゃいでいればなおさらです。

また、親に構ってもらいたくてわざと困らせるようなことを
する時もあるでしょう。

前者であればできるだけ放置して楽しさを満喫させて
あげたいですし、後者であれば、こうなる前に予防したいところです。
→参考:駄々コネは予防に尽きる!


とは言え、どうしても制止しなくてはならない場面も
実際には少なくありません。

そんな時、ついこんな言い方をしてしまってはいませんか?

(1)「静かにしなさい!」

(2)「静かにしなさいって言ってるの、分からないの?」

(3)「他の子を見てごらん。誰も騒いでないでしょ!」

(4)「静かにしないと、もう帰りますよ!」


これらはすべて、問題のある言い方です。

明日から4日連続で、これらのことについてお伝えします。


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プロフィール

パパコーチ くろさわ

Author:パパコーチ くろさわ
子育てアドバイザー

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このブログでご紹介してきた内容のうち、2~3歳から小学校低学年までの子ども向けの内容を厳選して、1冊の本にまとめました。
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