子どもが育つ“父親術”

「パパ見てー」に「すごいね!」と答えたことは?実はこの返事、子どもの自立心や感性を伸ばすためには不適切。パパコーチくろさわが子どもゴコロを解説し、親子ともに機嫌よく過ごせるコツをお届けします。

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。


ゲームを与える?与えない?~好ましくないモノ(1)~

子どもにとって好ましくないモノへの対処について。

いくつかお伝えしたいことがあるので、何回かに分けて書いていきますね。



「好ましくないモノ」と言うと曖昧ですし、
人によって考え方が様々かと思いますが、ここでは例として、

・体に悪い食べ物
・ゲーム
・テレビ
・意地悪
・乱暴
・物を買い与えすぎる人


などを想定します。


対処方法は大きく分けて2つの方向性があります。

ひとつは、触れさせない方向(A)
──避ける、問題を子どもから離す、排除する、などの対処方法。

言い換えると、親が対処する方法です。


もうひとつは、触れさせる方向(B)
──問題に接しても大丈夫なように子どもを育てるという対処方法。

こちらは、子ども自身が対処する方法になります。


どちらが適しているかは、ケースバイケースですが、主に
「問題の大きさ・重さ」と「子どもの年齢・成長度合い」の
比較で決まってきます。

もちろん子どもがとても小さいうちは(A)100%となりますが、
最終的には(B)100%を目指す必要があります。

「自分で対処する」ことを始めさせる時期は、
大まかな目安として3歳頃でしょうか。

実際に、どの家庭でも「嫌なことを『イヤ』『やめて』と言う」
などは自然と教えていることでしょう。

小学校に入るあたりから子ども自身で対処する比率を高くしていって、
小学校を出るまでには基本的にはすべて自分で対処できるように、
成長を支えてあげたいところです。

重要なので繰り返します。
最終的には、子ども自身があらゆる問題に
対処できることを目指すべき


(何でも独力でという意味ではありません。助けを求めることも立派な対処方法。
 大事なのはその助けを自分で求められること、という意味です)

親が子どもを守ることがあっても、それは数年間だけの一時的なもの
だということを、心得てください。


<例1> ゲーム

私の考えは「ゲームは絶対にダメ!」ではありません。

問題なのは、ゲームを「やりすぎてしまうこと」
「いつ・どれだけ遊ぶかコントロールできなくなること」

子どもが大きくなって友だちの家に行って遊ぶ機会などが増えてくれば、
「触れさせない」ことは現実的に不可能になります。

小学校に入って1~2年のうちで、子ども自身が対処できるように
なれることを目指すと良いでしょう。

子どもが対処できるようになるために必要なこと(≒親がサポート
できること)は、次の2つです。


(1)問題を理解する

ゲームのやりすぎや、夢中になって自制できなくなることが、
なぜ、どのように問題なのかを理解しておく必要があります。

大人にとっては当たり前と思うことも、子どもには言葉に出して
説明してあげる必要があります。

「長い時間ゲームをすると、目が悪くなりやすいんだよ」

「姿勢が悪くなりやすいから、体にも悪い影響があるんだ」

「生活のリズムが崩れると、家族のみんなも困ってしまうよ」

「あんまり夢中になって、止めて欲しい時に止められなくなってしまうことが心配なんだよ」


このような淡々としたトーンで、問題があることを伝えてあげましょう。

くれぐれも、この時点で
“脅迫(…だったらゲーム取り上げ、など)” や
“買収(…の約束を守れたら…を買ってあげる、など)” などを
織り交ぜてしまわないよう、ご注意を。

あくまでも、子ども自身が問題があることを理解して、
自分の意思と判断で対処することが大切。

横から余計なインセンティブを挟み込むことは、ジャマにしかなりません。


(2)代替案がある

友だちと集まって遊ぶ時に、ゲーム以外に楽しく過ごせる方法を知っていれば、
ゲーム機の電源を切ることはずっと簡単になります。

代替案として一番優れているのは、外遊び。

小さい頃から外でいっぱい遊んだ経験があれば、それで充分。

天気が悪い時の過ごし方も知っているに越したことはありませんが、
要は小さい頃からの遊びの経験の問題。

これらは、ゲーム機を持つようになってから対応するという
種類の話ではありません。

小さいうちから家族で、あるいは友だちと、
いろいろな遊びを楽しんだ経験をどれだけ積んでいるかの話。

子どもが小さい頃から、
「子どもの遊びをジャマしないこと」
「可能な範囲で時間を作って一緒に楽しむ」ことをしていれば、
親の役割としては充分です。


まとめると、子どもがゲームと適切に付き合うために親ができるサポートは、

・小さい頃からよく遊ばせてあげて、

・ゲームを持つ時にはその問題点を教えてあげる。


の2点ということになります(簡単でしょ?)。

--

ちなみに我が家では、息子が1年生になって友だちと遊ぶ時に
DSを借りてプレイするようになり、
本人の強い希望で2年生になった頃(7歳の時)に購入しました。

だいぶゲーム好きな性質らしく大いにハマっています(苦笑)が、
特に支障は出ていません。


天気のいい日の放課後は、
「校庭に直行」と「友だちと誰かの家に集まる」が1:2程度。

家に集まると当然のようにゲームが始まりますが、
小一時間もすると息子は「そろそろ外行こうよ」と言い出し、
ぞろぞろと公園に移動します。

雨の日も、室内で友だちとゲームをするものの、
室内用の柔らかいボールでサッカーをしたり、ゲーム以外の遊びと
行ったり来たりしているようです。

家で一人でゲームをしている時も、
「そろそろご飯だよ。テーブルの用意して~」と言えばすぐ動きますし、
「だいぶ長い時間続けているみたいで、目と体が心配だよ」と言えば、
「ん。」と答えて打ち切ります。

時には「もうちょっとでキリが良くなるから」とお決まりの返事もありますが、
ちゃんと数分で終了できています。


--

ゲームに興味がある子は必ずゲームをします

どんなに親が禁止したり排除したりしても、
それは子どもをゲームから遠ざける効果はありません。
親のいないところで、親に隠れて遊ぶようになるだけ。
(我が家でも一度、妻が怒鳴ったらその後押入れで
 ゲームしていたという事件がありました(苦笑))


この時代に生まれてきたのだから、無理に避けようとするのではなく、
上手に付き合えるようサポートしてあげられたら良いのでは、と思います。




にほんブログ村 子育てブログ 子育てアドバイザーへ
ブログランキングに参加しています。
クリックお願いします~♪


スポンサーサイト

信じて、待つ

子どもの成長は速い」という話、よく聞きますよね。

我が子の1年前を思い出すと、本当にその通りだなぁと思います。

ただ一方で、現在進行中の場面ではそう思えないことも、ありますよね。

「何度も言っているのに、いまだにちゃんとできない!」

とやきもきしたことは、皆さんにもあるのではないでしょうか。



今週は、子どもの「できるようになる」ことについてお話します。

なお、ここで「できる」と言っているのは、
『ひとりで歯を磨く』
『自分で麦茶を注ぐ』

などの技能的な成長だけに限ってはいません。

例えば
『「ごめん」「貸して」と言える』
などの情緒的・精神的な成長も含めて考えています。


さて、子どもが、何かを“できるようになる”ことを、
少し理屈っぽく分解すると、次のようになります。


<プロセス1:見る・聞く>

親から教わったり、他の子を見たりして、
新しいことに気がついたり興味を持ったりします。

このプロセスを経験すると、『知った』『わかった』の状態になります。


<プロセス2:咀嚼・消化する>

新たに知ったこと・わかったことを、自分の中に吸収します。

この後の実践に移るには、ひとりひとり異なる“適切な時期”が来る
必要があるので、場合によっては「寝かせる」に近いこともあるでしょう。

このプロセスを経てようやく『腑に落ちた』『腹に落ちた』となります。


<プロセス3:真似する・試行錯誤する>

ひとの真似をしてみたり、自分なりにあれこれ試したりして、経験を積みます。

ひと通りやりきって本人が納得した状態のことを、
他者から見て『習得した』と呼ばれるのでしょう。



こうして日々成長する子どもの親として、
心得ておくべき大切なことが2つあります。

ひとつは、
「子どもはすべてのプロセスを自分でやりきることで、
 文字通り『身に付ける』ことができる」

ということ。

もうひとつは、
「各プロセスは子どもひとりひとり独自のやり方で、
 毎回異なるペースで進む」

ということです。


親としては、できるだけ途中でやり方に口を挟んだり急かしたりはせずに
ただ見守ってあげるのが、ほとんどの場合で望ましいスタンスです。


その一方で、難しいハードルも、2ヶ所ほどあります。

『ただ見守る』ことを確実に実践するためにも、
これらのハードルのことは承知しておいた方が良いかも知れません。


1つめのハードルは、プロセス2「咀嚼・消化する」が、外から見えないこと。

子どもがこのプロセスに時間をかけている場合、周囲の大人は
「言われたことがわかっていない(=プロセス1ができていない)」と
誤解してしまう
ことがあります。

心配になった大人は、ついつい口を出したり手を出したりしがち。

すると子どもは「わかっているよぅ!」と腹を立たり拗ねたりしてしまい、
しばらくの間は素直な気持ちで咀嚼・消化をしにくくなってしまいます。

「良かれ」と思っての働きかけが、実際には子どもの習得プロセスを
邪魔してしまうのは、何とももったいないことです。

できることなら、(どんなに長くかかっていても!)子どもなりに
じっくり咀嚼・消化していることを信じて待っていてあげたいです。


仮に大人にも役目があるとしたら、子どもを急かすことではなく、
逆に周囲の“急かしたがりの大人”から、子どもを守ることかも知れません。

「幼稚園ではいろいろ言われちゃうだろうけど、
 パパは全然心配してないよ。
 タッちゃんがやりたくなった時に、
 自分のやり方でやって良いからね」
と。


また、プロセス3「真似する・試行錯誤する」でも、
口出し・手出しの誘惑に駆られることがあるでしょう。

歯ブラシの柄のほうで歯を磨いてみたり、
ポットの注ぎ口を閉めたまま麦茶を注ごうとしてみたり、
友だちのオモチャを奪ってから「かして」と言ってみたり。


ここに2つめのハードルがあります。

見ていて「あちゃ~」と思ってしまいますが、
子どもはそれを経験(実験?)したくてやっています。
そのまま見守ってあげましょうね。

正しいやり方なんて、一番はじめに説明されていますし、
他人がやっているのも何度も見ているので、子どもは重々承知です。

承知のうえで、あえて“変形版”を試しているということを、
親としては理解してあげたいところです。


ここでも基本は、子どもを信じて待つ。

何か手助けをするとしたら、子どもの行為の結果のうち
本人が気づいていない部分を伝えてあげることくらいでしょうか。

「テーブルに麦茶がこぼれているみたいだよ」
「オモチャがなくなって、リョウちゃん悲しいみたい」



子どもは、実験の結果からもちゃーんと学んで、
「麦茶を注ぐ」
「『かして』と言う」
以上のことを身につけるに違いありません。

そして1年後には、私たちはしみじみと
「子どもの成長って速いよね~」と語っているのでしょうね。



にほんブログ村 子育てブログ 子育てアドバイザーへ
ブログランキングに参加しています。
クリックお願いします~♪





バッジ作りました~ジェントルマン宣言

最近また、バッジの配布が盛り上がってきました。

―私のバッジを見て興味を持ってくださる方、

―ブログを見てご連絡くださる方、

―以前にバッジを配布した方が、追加でご希望くださるケース

などなど。。

震災以降、人と人とのつながり・助け合いを大切にする気持ちが
高まっているからでしょうか?

ご関心をお持ちいただけたら、ぜひご連絡ください!
(メール、もしくはこのブログへのコメント(非公開にもできます)にて~♪)


----以下、2009年当時のブログです----


8/14のブログで「ジェントルマン宣言」という活動についてお知らせしました。
→ジェントルマン宣言

この活動を始めた経緯を簡単にまとめると、こんな具合。

…子ども・子連れのママパパ、障がいのある方などに優しい町にしたい
→ちょっと手を貸すことならば、すぐにでもできる,
 子どもが『困っている人がいれば手を貸す』という考え方・習慣を身につけるには、
 親が率先して実践するのがいちばん効果的
→ではまず自分が率先して、ジェントルマン宣言をしよう!


“宣言”して何をするかの具体的な内容は、以下の4つの「すぐに始められること」。

・子連れの方の荷物やベビーカーを運ぶお手伝いをします
・扉を押さえて、後から来る方が通りやすいようにします
・座席を譲ります
・あいさつをします



それ以来、個人的には活動を続けているのですが、せっかくなので
シンボルになるものを―と考えて缶バッジを製作しました。

缶バッジという“モノ”を用意した主な理由は、この2つ。

(1)知人から「それは何?」と会話のきっかけになり、
   “宣言”仲間が広がることを期待して

(2)自分自身がバッジを目にすることで、宣言した時の初心を思い出すため


やがていつか、子連れママさんなどが何度もこのバッジを持っている人に
親切にしてもらう中で
「こんな活動している人がいて、この町も子ども連れで外出しやすくなったなぁ」
と思ってもらえたらいいなぁ、と理想を抱いています。


ちなみに、このバッジをデザインしてくれたのは、ジェントルマン宣言に
興味を持ってくれたママさん。小さい子どもを育てながら、優しくて温かみの
あるデザインを用意してくれました。
ジェントルマン宣言バッジ


バッジが欲しい方には実費のみでお分けいたします。
くろさわまでご連絡くださいね!
(バッジ代=1個100円/送料=10個まで一律80円、それ以上はご相談ください)

■ご連絡いただきたい事項
□希望個数
□送付先住所・氏名
□実費分の送金方法(銀行振込/ゆうちょ振込/切手送付)
□一言コメントも添えていただけるとうれしいです

連絡先:kuroあっとまーくsnow.email.えぬいー.じぇーぴー
(ご面倒ですが、上記を半角英字に直してメールください)

なお、都内なら手渡しも可能です。ご相談くださいね。


「まち」や「社会」が変わることがあるとすれば、
それは、“新しい行動をする人”の人数が一定数を超えた時に
「まちが変わった」「社会が変わった」と見える

のだと思います。

“一定数”も、結局はひとりひとりの意識と行動の集合です。
あなたも一緒に活動していただけたら、うれしいです!


にほんブログ村 子育てブログ 子育てアドバイザーへ
ブログランキングに参加しています。
クリックお願いします~♪



文句を言いたい子どもが2人…

一昨日、子どもが不満を言ってきた時の接し方についてお伝えしました。

<参考:文句が言いたい!(クリックでリンクが開きます)>


今日は、複数の子どもが同時に文句・不満を言ってきた場合の
接し方についてお伝えします。

想定しているのは、ケンカをしている子ども同士が、
それぞれの言い分を訴えてくる場面。

保育に関わる方や、2人以上の子どもを持つ親であれば、
何度でも目にしたことのある(笑)、あの光景です。


原則は、前回もお伝えした通りで
『言いたいことをしっかり聞いてあげる』です。


簡単におさらいすると、

(1)まずは聞く…最初は、子どもの思うがまま話させます。

(2)相槌…一言一言に「うん、うん」と相槌を。

(3)理解…要所要所でまとめて確認してあげる。

(4)共感…言葉に出して共感してあげる。

(5)望みを聞く…必要に応じて“望みを聞く”という
   働きかけをして、子どもが自分で対処する方向に
   進むきっかけを提供してあげる。


とのプロセスで接することになります。


この原則は変わらないのですが、相手が複数の場合は、
ずいぶんと勝手が違う部分も。

今日は特に注意を要するポイント2点を中心にお伝えします。


1つめのポイントは、『割り込み対策』です。

複数の子を相手にすると、まず(1)で大きなハードルに
ぶつかってしまうことが多々あります。

想像できると思いますが、片方の子の言い分を聞いている間に、
横から他方の子が反論して、こっちもまた言い返して・・・となりがち。

じっくり聞いてあげられる前に、ケンカが再発するだけの結果に
なりやすいのです。

前回の

> 「この不満を訴えたい!」との思いが強い時は、
> 言いたいことを一度言いきらないと、人の話を聞ける
> 状態にならない


とは矛盾しますが、1人目の言い分を聞いている間は、
何とかして他方の子には待っていてもらう必要があります。

これには奇策はありません。
正面から『どちらの子にも、しっかり向き合う』ことを宣言して、
納得して待ってもらうしか方法はありません。

横から割り込んできそうになったら、
「うん。わかった。ミカにも言いたいことがあるんだな。
 パパ、ミカの言いたいこと、必ず、ぜーんぶ聞くね。
 いっぺんに2人の話は聞けないから、タクの話を聞いたら
 ミカの話を聞かせてもらうね」

とハッキリと言い切ってあげましょう。

あるいは、最初に
「タクもミカも、言いたいことがいっぱいあるようだね。
 うん、わかった。パパはタクの言いたいことも全部聞くし、
 ミカの言いたいことも全部聞く。ただ、いっぺんに2人の
 話は聞けないから、まずタクの話を聞いて、それから
 ミカの話を聞かせてもらうことにする。
 ミカ、すこし待っててくれると助かるよ」

と言っても良いでしょう。

この時は、「人の話を聞ける状態でない」相手に言うわけ
ですから、いつも以上に強めに言うことがコツかも知れません。

※「強めに」といっても「大きい声で」や「きつい言い方で」
 などではありません。
 「本気100%で」「気迫を込めて」とのニュアンスです。
 (うまく表現できていないかも知れませんが、ご理解
  いただけたでしょうか?)


こうして双方の言い分を別々にじっくり聞いてあげることは、
■それぞれの気持ちが落ち着く
■言い分を聞いてもらえて満足する
■どうしたいかが整理されて前向きな気持ちになれる

といった効果のほかに、

■相手方の言い分も理解できる
という大きな効果があります。

面と向かってケンカして言い合う状況では理解できなかった
相手の考え・気持ちも、落ち着いて話しているのを横で聞いたり、
大人が要所要所でまとめてくれるのを耳にしたりすると、
だいぶ理解しやすいものです。


2つめのポイントは、『審判を下さない』こと。
“審判”というと大げさですが、ケンカの決着方法のこと。
「ミカがパズルにして、タクがプラレールで遊べばいいじゃないか」
などと言うことを指しています。

勘違いしやすいのですが、
「公平かどうか」「双方の訴えに沿うものかどうか」といった
“審判の内容”の問題ではないことに注意してください。

両成敗だろうが三方一両損だろうが、あるいはwin-winであったとしても、
大人が決着をつけること(決着案を提案するだけも含めて)お勧めしません。

子どもにとって大切なのは「自分(たち)で折り合いをつけたか」
それとも「他人に決められた決着か」の違い。

先週もお話したとおり、子どもの不満に対処するのは子ども自身。
子ども同士のケンカをどう決着させるかを考えて決めるのも、
子どもたち自身
です。


このことをよーく踏まえたうえであれば、大人から指摘したいことを
言っても問題ないし、子どもたちも受け入れられると思います。

指摘したい内容をできるだけ狭く、ピンポイントに絞って言いましょう。
「どんなに腹が立っても、棒で叩くのはいけないよ。
 大きなケガになることがあるからね」



一通り言いたいことを言って子どもたちが落ち着いたら、
あとは締めくくりにちょっと場の雰囲気を変えてあげれば出来上がりです。

「2人とも、言いたいことがよく分かったよ。話してくれてありがとうね。
 あとミカ、パパがタクの話を聞いている間待っていてくれて
 本当に助かったよ。
 さて、パパはお風呂の用意をしてくるね」

と言って立ち上がれば、きっと子どもたちもケロッとして遊びに
戻っていくと思いますよ。


にほんブログ村 子育てブログ 子育てアドバイザーへ
ブログランキングに参加しています。
クリックお願いします~♪



文句が言いたい!

子どもが、何か気にくわないモノ・コトに対して文句・不平・不満を
言ってきた時、皆さんはどうしていますか?

『じっくり聞いて、その上でどうしたら良いかアドバイスしてあげる』

という方が多いのではないでしょうか。


また、子どもが何かを一方的に悪く言うのを聞いて、
ついつい相手方を擁護するようなことを言ったり、

「それはカクカクシカジカの事情があるから仕方がないんだよ」

と子どもを諭そうとしてしまうことも、実際には少なくないと思います。


ただ、反論したり諭そうとしたところで、子どもが
「なるほど、そうなんだ」なんてスンナリ納得しないことも、
皆さんご経験済みですよね(笑)



今日は、子どもが不満を言ってきた時の接し方についてお届けします。



私がお勧めするのは、ひたすら『聞く』という接し方。

目指すのは、
『子どもが自分で自分の不満に対処できるようになる』
状態です。


まず気をつけたいのは、子どもの気分に任せて言いたい
放題にさせるのではない点。
(聞き方がまずいと、かえって不満を募らせてしまう恐れも。
 それでは子どもがかわいそうです)


適切な『聞く技術』『引き出す技術』をもって聞いてあげることで、
子どもの問題解決を手伝うというスタンスが重要です。
(不満に対処するのは子ども自身です。この点をお忘れなく!)


それでは、具体的な方法とコツについて、順を追ってご説明します。



(1)まずは聞く

最初は、子どもの思うがまま話させます。
「この不満を訴えたい!」との思いが強い時は、言いたいことを一度
言いきらないと、人の話を聞ける状態にならないからです。


(2)相槌

思うがままに話す子どもに対して、一言一言に「うん、うん」と相槌を
打ってあげましょう。

いっぱいいっぱいになってしまっている子どもの気持ちが、「うん」を
1回聞く毎に少しずつ落ち着いていきます。
(子どもによっては、変化が目に見えるほど効果があります)


(3)理解

子どもの訴えが、最初から筋道が立っていることはまずありません。
バラバラの断片が順不同で出てくることが多いので、
要所要所でまとめて確認してあげます。

「そうか。ケントがセロテープを取ろうとしたら、
 一緒にいろんなものが落ちてきちゃったんだね。
 それで、片付けなきゃいけなくて面倒でイヤだなぁ、
 ってケントは思っているんだね。」


こうやって大人が再確認するのを聞いて、子どもが
『やっぱりちょっと違う』と感じて主張を言い直すこともあります。

言い直しが始まったら、また(2)→(3)と付き合ってあげましょう。

時には2回・3回と言い直しになることもあるかも知れませんが、
状況が許す限り『10回だって20回だって聞いてあげるぞ!』くらいの
気持ちで接してあげたいところです。

また、子どもの話が支離滅裂で、まとめてあげることが不可能な場合も
あるでしょう。
その時は2択か3択の質問で確認してあげる方法が必要です。

「セロテープが取りにくくて困っているのか、セロテープと
 一緒に落ちてきたものが当たって痛かったのか、それとも
 片付けることが面倒でイヤなのか、どれがケントの
 気持ちにいちばん近いだろう?」


提示された選択肢の中に適当なものがあってもなくても、
この質問は子どもが自分の考えを捉えなおす取っ掛かりとして
役に立ちます。

子どもが何を訴えているのか全く見当がつかなければ、
あてずっぽうでも良いので問いを投げてあげましょう。


(4)共感

訴えの内容について自分がどのように感じようとも、
まずは一度、言葉に出して共感してあげてください。

「そうかぁ。ケントはセロテープの置き場所のことがイヤなんだね。
 取りにくいし、他のものが一緒に落ちてきて散らかりやすくて
 困っているんだ」


ここまで来ると、最初にぎゃーぎゃー言いだした時に比べて、
かなり子どもの気持ちが落ち着いてきます。

ここでつい“親からのアドバイス”“大人からのコメント”
を言いたくなる誘惑に駆られますが、それを抑えるのが大切なポイントです。


思い出してください、子どもの不満に対処するのは子ども自身。
どのように対処するかを考えて決めるのも、子ども自身です。


(5)望みを聞く

子ども自身に対処させるといっても、それができないからこそ、
親に向かって不満を言うという行動に出ているのも事実です。

子どもが自分で対処する方向に進めるようになるためには、
“子どもの望みを聞く”という働きかけが非常に効果的。

「じゃあ、ケントは、どんなふうになっていたらうれしい?」

「どういう具合だったらケントは楽しいか、パパに教えてくれる?」


この問いへの答えも、前述の(2)(3)(4)を実践して
聞いてあげてくださいね。

この会話をすることにより、2つの良い影響があります。

ひとつは「じゃあどうしようか」という前向きの発想が生まれてくること。

もうひとつは、うれしいこと・楽しいことを話すことで気分がよくなり、
気持ちに余裕が生まれること。

この2つの相乗効果で、子どもは一気に『自分の不満に自分で対処する』
方向へ、歩みを始められるようになるのです。



子どもの不満に対するこの対応方法は、子ども同士のケンカの
時にも威力を発揮します。

子どもたち自身がそれぞれの不満に対処できる方向に向かうので、
“仲裁”する必要さえなくなる素晴らしいスキルです。

ただし、同時に不満を抱える子ども複数に向き合わなければならないので、
別の技術も必要になり、難易度は上がります。

次回は、そのお話をお届けいたします。



にほんブログ村 子育てブログ 子育てアドバイザーへ
ブログランキングに参加しています。
クリックお願いします~♪



子どもの領分

今号は「子どもの領分」です。

ピンと来るような、来ないようなお題ですね。

このテーマは長くなります!
長文を覚悟で、お読みくださいね。



【子供の領分って?】

「子どもの領分」とは、子どもが(親とセットではなく)自分だけで
いろいろな体験をする場所・時間を指して、私がつけた名称です。

とても密度の濃い経験が得られるので、「子どもが自らの力で伸びる」
ということが非常に活発に行われる場でもあります。


親から見れば、「子どもの領分」は子どもを自由にさせておくべき
範囲ということになります。
その「領分」の中にいる限りは、口出し・手出しは内容に関わらず一切無用。

興味があっても質問せず、危ないと思っても手は出さない。

目で「やめなさい」とか「パパも仲間に入れてー」と訴えるのも、
もちろんナシ
です。


心配しつつもその場を子どもに任せることになりますし、
あれこれ言いたいことも抑えなければいけないので、
親が「子どもの領分」を守り通せるかは、とても難しい問題です。

なぜなら、口出し・手出しをしたい欲求は、元をたどれば我が子への
「危険から守りたい」「より上手にできるように教えたい」などの
真摯な親心から出ているものだから。

どのような理屈や義務感を持ち出したとしても、
子を思う親の気持ちを抑えることは、やはり難しいでしょう。


そんな親心をぐっと抑えて「子どもの領分」を親が侵さずにいることを
可能にできるのは、

『“子どもに対する信頼”という裏づけを親自身の中に持つ』
という方法、ただひとつだけ


・・・そうは言っても、「今日から信頼するぞ!」と宣言して
一朝一夕に腹をくくることも現実には難しいですよね。

後述の具体的な場面についての説明を参考に、
皆さんも「子どもの領分を見守る親」の体験を積みながら、
子どもに対する信頼を育てていっていただければと思います。



【いろいろな「子どもの領分」】


(1)集中

「子どもの領分」としてまず挙げられるのが、
「子どもが集中している時間」です。

熱心にミニカーを並べる、
お人形さんのお世話をする、
本を読む、

などは「いかにも集中しています」と分かりやすいケースですよね。

その他にも、
親戚から送られてきたお下がりの服を片っ端から試着する、
ひたすらビニールひもを裂く、

などの一見不思議な場面も、子どもにとっては全く同じ
“集中している時間”です。

そこで起きていることは、大きく分けて2つ。

ひとつは、見ての通り
「集中力が養われている」

そしてもうひとつが
「自分の中から湧き上がる興味・関心・好奇心を堪能している」
です。


「好奇心を堪能」と言っても分かりにくいので、別の説明をします。

次の2つの属性を対比して捉えてみてください;

片方が、
『何をするにも、親の期待を先に考えてしまう小学生』
『何にも興味が持てない高校生』
『就職活動を始めたものの、自分のやりたいことが分からない大学生』
『仕事のやりがい・モチベーションまで会社から与えてもらわないと
 働く意欲が持てない新入社員』

などの属性。

もう片方が、その対極にある
『自分の中から興味・関心・好奇心が湧き上がって、
 いろいろなことに意欲を持ち、実践・行動して満足感・充実感を
 感じられる人間』

との属性。

子どもが集中する時間=領分を邪魔しないことは、
後者の属性を育むことにつながると私は考えているのです。

(もっと正確に言えば、人間は誰でも後者の属性を持って
 生まれていると私は信じています。しかし、親がその芽を
 潰し続ける接し方をしてしまった時に前者の属性が生み
 出されてしまうのだと思っています)



この第一の「子どもの領分=子どもが集中している時間」において、
親ができることは、とってもシンプル。

「そっと見守る」

声をかけず、ジャマせず、参加しようとしない。
欲を言えば、可能な範囲で夕食やお風呂の時間も融通を利かせてあげられれば、
子どもにとっては充分な“支え”となるはずです。



(2)子ども同士

「子どもの領分」として次に挙げられるのが、
「子ども同士で過ごす時間」です。

見ていても分かりやすいですが、他の子とのやり取りを通じて、
コミュニケーションの練習や、人それぞれに異なる価値観があることの
発見が行われています。

同年代の仲良しのお友だちとは、本音をぶつけ合ったり、
ケンカと仲直りを繰り返したりしながら、自分や相手の
言葉・態度がどのように伝わるかを体験しています。

また、自分と年齢や性格などが異なる子との係わり合いからは、
本当に多くの点について、好き/嫌い・できる/できないなど、
ひとりひとりに“違い”があること(加えて『みんな違っていて、
いい』も)を発見しているのだと思います。


子どもがそんな“領分”にいる時の親の心得は、
「コミュニケーションを助けない」
です。


「助ける」と言えば聞こえは良いですが、
「わが子はお友だちと一緒にちゃんと遊べる」という
“親の満足感・安心感”のために、子どもが自分で言うべき言葉を
親が代わりに言ってしまう
、という事態(=親の自己満足のために
子どもが犠牲にされる
)になりやすいので、注意が必要です。


どうしても助けが必要と判断した場合も、初めに少し見本を見せる
程度に留めるべきでしょう。
(何度も言われなくても子どもは理解します。
 すぐに行動に移せないのはその見本を消化・吸収する時間が必要だからです)


また、子ども同士の間では、ケンカもひとつのコミュニケーションの形です。
子ども同士が子どもの領分でケンカをしている時は、仲裁も必要ありません。

泣いたり泣かせたり、不満が残ったり、後味の悪い思いをしたり、
みな貴重な経験です。

何年か後に「相手の気持ちになって考える」というスキルが身に付いた時、
これらの経験は大きな大きな“思いやり”の力となって開花するのです。

(ただし、相手方の親に「仲裁が必要ない」と理解してもらうことが
 できるかどうかは別問題です…そっちの方が大変そうですが(苦笑))



(3)親と離れて過ごす

次に挙げられるのは、「親と離れて過ごす時間・場所」です。

主に該当するのは、保育園・幼稚園での時間。

子どもは、親とは違う考え方やコミュニケーションスタイルに触れて、
多様な価値観の存在(正しいことは1つじゃない)に気がついたり、
同じことを伝えるにも様々な方法があることを学んだりしています。

また、集団の中の1人として、
・自分の話ばかり聞いてもらえない
・自分のやりたいことだけをやっているわけにはいかない
・譲れないことはハッキリ言わないと通じない
などの家庭とは違う境遇も、大切な体験です。

これらの体験からは、協調性を身につけたり、自己主張の
重要さに気づいたりするのでしょう。

この「領分」には前述の2つと異なる点があります。

それは、いつでも自由に「子どもの領分」を出て「親の懐」に戻ってくる
ことができない、というところ。

そのため、子どもはいくらかの緊張感を心に残しながら、
次々に訪れる事件・発見・体験・経験を一生懸命に受け取ることになります。

ここにおいて親ができる支援は、
「聞けども訊かない」
です。

子どもが自分から話してくる時は、しっかり向き合って、
ただ“聞いて”あげましょう。子どもが自分の経験を消化・吸収して
前に進むことの助けになります。

ただし、親の側から「今日は何をしたの?」と“訊く”ことは
極力控えた方が良さそうです。

親から園(=子どもの領分)での様子を尋ねられる経験を何度かすると、
子どもの中には
「親は関心を持っている、尋ねられたら答えられるようにしたい」
という意識が、知らず知らずのうちに芽生えます。

そしてその意識は、日々園で過ごす間も、心の一部を占め続ける
ことになります。

しかし一方で、前述の通り、子どもは自分のキャパシティを
フル稼働して日々過ごしています。
そこに別の意識を割り込ませることは、子どもの学び・成長を支える
観点からは、不適切と言えそうです。

(どうしても園での様子が気になるのであれば、お迎えの時に聞いたり
 ノートを活用するなどして、大人同士で対処できる方法のご検討を!)




(4)スキ

家の中でも外でも、1人でも他の子と一緒でも、いつでも言えることですが、
「親が見ていない“スキ”」というのも、大切な「子どもの領分」です。

こっそりやりたいこと―悪いこととはうすうす分かっているけど、
やってみたいこと―があると、子どもは親が見ていない隙をついて
やるものです。
(スキがあれば必ず悪事を働くわけではありません、念のため(笑))


もちろん褒めるような話ではありませんが、悪いことをしている時ほど、
知性・感性がフル回転、集中力も注意力も最大限に発揮される瞬間は、
他にはめったにないことも事実です。

その意味においては、子どもの“力”を伸ばすための最高の
トレーニング
とも言えてしまうのです(苦笑)。


親として気に留めたいのは、まずそういった“スキ”を作ってあげること。

「きちんと見守る」ことと矛盾するのでサジ加減は難しいですが、
子どもの年齢と意欲(=自分から親のそばを離れて行動する)の度合いに
応じて、徐々に広げていってあげたいものです。

加えて、“スキ”時間の間は何を見ても「見て見ぬフリ」を徹底すること。
その間のできごとは、何日・何か月経っても話題にしてはいけません。
でなければ、“スキ”が“スキ”でなくなってしまいます。


中には「悪いことを『悪い』と教えなくていいのか?」と
懸念される方もいるかも知れません。

でも、ご心配なく。

悪いと分かっているから、親が見ていない時にやっているんです(笑)


むしろ、相反する思いの間で折り合いをつける練習をしている、
と理解してあげてください。

つまり、頭で分かっている『悪い』と腹の中でうずく『やってみたい』
との間で気持ちが揺れ動きながらも、
「この程度だったらオオゴトにならなくて済むかな」という線を
見つけ出して、一度こっそり体験してみる、
そんな形で子どもなりにうまく収まりをつけているのだと私は思います。



【さいごに】

いかがでしょうか。

「子どもの領分」と私が呼ぶものについて、
いくらかでも理解・共感がいただければ嬉しいです。

最後に1つ付け加えると、「子どもの領分」は時間とともに、
子どもの成長とともにどんどん広がっていきます。

身近な情景を例に出せば、小学校に入ればクラスメートの家に
遊びに行くようになりますし、高学年以上になれば
「夕方には帰ってくるけど、どこで何しているのか分からない」
なんてことも実際に日常生活で起きるのでしょう。

いつかは(たぶん、とても近い将来には)、
親が「いつでも見守っている」ことはできなくなる
のは、まぎれもない事実。

できることなら、その事実を前向きに捉えて、
今から子どもが「子どもの領分」を存分に体験できるよう
支えてあげたいですよね。


多くの経験を通じて、子どもはコミュニケーション能力や思いやり、
自分自身の考え・意思を持ってそれを主張できる力、
他者が感じていることを察するセンスや良いこと・悪いことの判断力など、
さまざまな力を身につける。

そんな子どもを見ながら、親も「子どもの領分」の拡大ペースに後れることなく、
“子どもへの信頼”を高めてゆく。

そんな風に親子で成長していけたらいいですね。



にほんブログ村 子育てブログ 子育てアドバイザーへ
ブログランキングに参加しています。
クリックお願いします~♪



プチ魔法~子どもに行動を促す時に

今日のテーマは、子どもに何かを「促す」ときに使える
便利な表現について。

いつもより軽めの内容でお届けします。


日常のちょっとした場面で、子どもに何かを促そうとする時の
ことを思い出してください。

例えば、歯みがきやオモチャの片づけをするように声をかける
ような場面。


気づかせようと思って声をかけたのに、どういうわけか逆効果に
なってしまっていることも、しばしばありますよね。

促したこと(歯みがきやオモチャの片付け)をやらなくなってしまう
だけならまだマシかも知れません。

ヘソを曲げてしまって、他のことまで支障をきたしてしまう

―例えば、歯みがきさせようと思って声をかけたら
 「分かってるよぅっ!」とヘソを曲げてしまい、その後
 しばらくは着替えも片付けもしなくなってしまう―


なんてことも、皆さんもご経験があるのではないでしょうか。



こうならないためにどうすれば良いか・・・そのヒント、
この“ヘソ曲げ状態”の中に隠れているんです。


親の声かけが逆効果になってヘソを曲げさせてしまう時の流れは、
だいたい次の2つのうちのどちらかです。

(a)命令に対して、拒否する
  「歯みがきしなさい」
  「い~や~だ~」


(b)指摘に対して、そんな指摘は必要ないと反論する
  「オモチャが出しっぱなしだよ」
  「わかってるよっ!」


最初の親が声をかける時に、この流れに馴染まない言い方を選ぶことで、
簡単に逆効果&ヘソ曲げ状態は防げるのです。


具体的な“言い方”は、

(a)命令の代わりに「~しても良いよ」

(b)指摘に添えて「知ってるとおり」「分かってると思うけど」

なーんだ、と思われたでしょうか?

でもこれ、本当によく効く魔法の言葉なんですよ。

「今のうちに歯みがきしても良いよ」

「リョウも知っているとおり、あっちの部屋にはオモチャが
 出したままになってるね」



こう言えば絶対に即刻歯みがきや片づけをする!というほどの
“強力魔法”ではありませんが、ヘソ曲げ状態に突入する可能性は
ほぼゼロにできる“プチ・魔法の言葉”です。


この声かけで歯みがきや片づけをする必要があることを思い出させて
あげたうえで、親自身が率先して動く姿も見せてあげれば(※)、
親からの働きかけとしては充分でしょう。

※参考→「親の言う通りには」



それを受けて実際に歯みがき・片づけをするかどうかは
子ども自身が判断・行動するところです。
子どもを信じて、長めに待ってあげてください。

また、どうしても待てない事情があるなら、その事情を
説明して協力を頼めば良いこと。

いずれにしても、

「子どもが何をするか、親が決めない」

「子どもは状況・事情を理解することができて、誠実に対応してくれる
 ということを信じて、待つ」


との基本姿勢は変わりません。

このことも、心に留めておいてもらえたら嬉しいです。



にほんブログ村 子育てブログ 子育てアドバイザーへ
ブログランキングに参加しています。
クリックお願いします~♪



子どもの話を聞こう!

チャイルドラインという活動をご存知でしょうか。
→チャイルドラインのホームページへ

私が初めてチャイルドラインを知ったのは、息子が学校の配布物で、
1枚のカードをもらってきた時。
もう、3年以上も前のことです。

「2008こどもの日 チャイルドライン全国キャンペーン」
というものの告知ツールでした。


「チャイルドラインとは」の説明を引用すると、
「お説教ぬき、押し付けぬき、子どもたちの声にただただ耳を傾ける」
とのこと。


カードの裏面には、都内各地で独自に運営されている
チャイルドラインの案内がありました。
また、ホームページを見れば全国に多くの運営母体があるのが
分かります。

こうした活動が広がりを見せているということは、裏を返せば
「全国の子どもに、話を聞いてもらいたいというニーズがある」
ということ。

ニーズがあるということは、ふだんの生活で、充分に話を聞いて
もらえていない子どもが、少なからずいるのだろうなぁ、
とも思います。

今一度皆さんに思い出していただきたいのは、
「子どもの話を、しっかり聞いてあげよう!」
という、基本的だけど、大切なこと。

その時には、子どもが「ちゃんと聞いてもらえている」と感じられるよう、
聞く姿勢・態度にも少し気を使えたら理想的です。

→参考「基本にもどって」


さらに欲を言えば(もし可能なら)身近な親仲間にもさりげなく
教えてあげて欲しいくらいです。

「最近うちの子、いろいろと話したがるからさ、
 一度しっかり『うん、うん』って聞いてあげたら、
 本当に満足そうな顔してたんだよ!」

「しっかり聞いてあげたら、その後は1人でおとなしく
 遊んでいてくれて、家事が進んで助かったんだ~」




子どもにとって基本的な“承認”である「話を聞いてもらう」
が満たされなかった時に、チャイルドラインという子どもを
支えてくれる存在があるのは非常に心強いことです。

でもそれは、ある程度大きい子(小3~小4以上くらいでしょうか)で、
チャイルドラインの存在を知っていて、かつ、電話をかける
勇気を持てた、一握りの子だけ。

小学校低学年以下の子のほとんどは、いちばん話を聞いてもらいたい・
構ってもらいたい相手である親に対して、関心を持ってもらうための
悲しい努力を繰り返すばかりになってしまうのが、残念ですが
現実でしょう。

―単純なところでは、腕や服を引っぱって自分の方を
 見てもらおうとする。

―過去に褒めてもらったことを繰り返して「ねー、見て!」
 「ねえねえ、すごい?」と必死になって訴える。

―「痛い」と言えば飛んできてくれるから、「痛い!」と訴える
 (そのためにわざと(半分無意識だとは思いますが)怪我をする
 ケースさえも…)。


ひとつの方法が効かなければ別の方法へ、親が振り向いてくれるまで
エスカレートしていく子どもの“努力”。

できることなら、こんな悲しい“努力”をさせてしまう前に、
ゆっくり話を聞いてあげたい。


子どもの人生には、子どもなりに乗り越えなければいけない
できごともあるはずです。

しっかり話を聞いてもらうことを通じて、子どもは前に進む
力が湧き出てくる
もの。

親自身も日々忙しい中ではありますが、ぜひ、子どもの話を
「ただ聞く」時間を持ってあげていただきたい・・・そう
祈ってやみません。


(私個人としては、「チャイルドライン」が今とても必要とされている、
 重要な活動だと思ったので、当時より支援会員として活動を支えています。
 ご興味のある方は、上記URLから「活動を支えてください」のページを
 ご覧ください)




にほんブログ村 子育てブログ 子育てアドバイザーへ
ブログランキングに参加しています。
クリックお願いします~♪



ほんとの本音

前号でお伝えしたコミュニケーション方法を試してみた方、
いかがでしたでしょうか?

子どもが新しいコミュニケーションに慣れるのに、
早ければ即日、長い時で1~2週間くらいでしょうか。

徐々に子どもの反応が変わるのが見えてくると思いますよ。


ただし、どれだけ試しても全く効果が出ない場合もあります。
それは、親の言うことが『本当じゃない』とき。

(その他にも、子どもが話を聞いて、理解して、行動を起こす
 だけの時間を待ってあげられていない場合も考えられますが、
 それはこのテーマに限ったことではないので別の機会に。)


“事実”型で『本当じゃない』というのはあまりないと思いますが、
“パパの気持ち”型で『本当じゃない』ことが語られることは、
起こり得ます。

前号の例を続けて使えば、

本心では
「会社に遅刻するのは格好悪いな~」
「遅刻して叱られるのはイヤだな…」

などと思っているのに、

子どもには
「パパを待っている人たちを助けてあげたいんだ」
と言うような場合です。

一時的には子どもも騙されてくれることもありますが、
遅かれ早かれ、子どもは親の発言と本当の気持ちの不一致を感じとり、
話に応じてくれなくなります。


この場合、取れる対策は2つしかありません。


(1)本音を言う

「会社に遅れると格好悪いから/遅れると叱られちゃうから、
 早く行きたいんだ」


→本心の通りに語れば、子どもは親の気持ちを汲んで動いて
 くれるかも知れません。

 ただ、一方で「オトナの『会社』『お仕事』って、
 何だか大変そう・楽しくなさそう」とのメッセージも
 同時に伝えてしまうことが、何とも残念です。



(2)自身の『本音』を認識しなおす

今見えている『本音』を分析して、別の『本音』を見つける
作業をします。
そのうえで新たに見つけた『本音』を“パパの気持ち”として
語る方法です。

→分析の方法は、
 「なぜ、そうしたい/それだと都合悪い?」
 を考えるのが一番簡単です。
 これを何度も繰り返します。


 「定刻に出社したい」
  ↓
 なぜ、定刻に出社したい?
  ↓
 「遅刻すると格好悪い」
  ↓
 なぜ、格好悪いと都合悪い?
  ↓
 「社内の信頼をなくす」
  ↓
 なぜ、社内の信頼をなくすと都合悪い?
  ↓
 「チームで仕事をするのに、うまく成果が出せなくなる」
  ↓
 なぜ、うまく成果が出せなくなると都合悪い?
  ↓
 「やっぱり働くからには、しっかり成果を出して人の役に
  立ちたいから」



 ほら、出てきました。ほんとの本音。
 今日から子どもに伝える“パパの気持ち”を
 「パパはね、ちゃんと時間通りに会社に行ってしっかりお仕事して、
  いろんな人の役に立ちたいんだ」


 に切り替えること、それが

 「自身の『本音』を認識しなおす」です。

--

子育てをしていると、こんな風に親の方が自身を振り返って
自分の内面の理解が深まったりする経験が、頻繁にあります。

上記の「会社」もそうですし、

子どもに何かを禁止しようとして
「どうしてこれを禁止しようと考えたんだろう?」
と自己分析が始まって、

「自分の“子ども”像に合わせさせようと、
 知らず知らずのうちにしていたんだ!」

と気がついてみたりすることも。


子どもって、自らの力で育っていくだけでなく、
こうして親にもいろいろ教えてくれているんですね。

本当に、「生まれてきてくれて、ありがとう」です。



にほんブログ村 子育てブログ 子育てアドバイザーへ
ブログランキングに参加しています。
クリックお願いします~♪



正論よりも、子どもに響く言い方を

子どもに何かをさせたい時、あるいは
止めさせたい時に、

子どもが
「なんで?」
と尋ねてきたら、どう答えていますか?



「ご飯の後は歯みがきするものなの」

「家の中でサッカーしちゃダメに決まっているでしょ~」

「お着替えしなきゃ出発できないでしょ」



こんな答え方をするケースもあると思います。

これらは、ルール・決まり・常識などを根拠とした“正論”型の答え方。

確かに、ご飯の後には歯みがきをすることも、
室内でサッカーをすべきでないことも、
着替えなければ出発できないことも、
異の唱えようのない常識です。

ただ、
「子どもが歯みがきをする」
「子どもがサッカーを止める」
「子どもが着替える」

ということを目的とするのであれば、
正論型の言い方は、効果的でないというのも事実です。


誤解がないよう補足しますと、私は決して
『ルールを教える・守らせることが悪い』と言っている
わけではありません。

単に子どもという生き物の性質として
『正論とセットで出された指示に対しては、実行しにくい』
との事実をお伝えしたいだけ。


逆に、子どもにとって実行しやすい言い方は何かというと、

・“事実”型

・“パパの気持ち”型


の2つが特に効果的です。


(1)“事実”型

「ご飯の後に歯みがきをしないと、虫歯になりやすいんだ。
 虫歯になるとすごく痛いし、虫歯を治すのも痛いし、かなり大変なんだ。
 でも、歯みがきをしていると虫歯になりにいくい。
 パパもご飯の後には歯みがきをすることに決めているんだよ」

「家の中には、サッカーボールが当たると壊れやすいものがいっぱいあるんだ。
 特にガラスの物は壊れるとカケラでケガもしやすいし、
 片付けも大変なんだ」

「パジャマは夜に気持ちよく寝られるように作ってあるんだ。
 その代わり、外で遊ぶと破れたりひどく汚れたりしやすくて、
 向いていないんだよ。
 外で遊ぶのに向いている服は、一番下の引き出しに入っていると思うよ」


これらの言い方、ちょっと回りくどい・まどろっこしい印象を
受けるかもしれません。

でも、見方を変えれば、

「手短な“正論”で言うことを聞かせよう」という姿勢ではなく、

「じっくり説明すれば分かってもらえると親は信じており、
 その信頼をもって子どもの疑問『なんで?』に答える」


という姿勢を行動で示しているとも言えるのではないでしょうか。


それに、まどろっこしいと言っても実際の所要時間の差はせいぜい
5~10秒程度。
その後の歯みがき・着替えがスムースに行くことを考えれば、
正論を振りかざしてモメるより、よっぽどコトは早く進みますよ。


(2)“パパの気持ち”型

「ご飯の後に歯みがきしないと、虫歯になりやすいでしょう。
 虫歯はすっごく痛いから、ミユの歯が虫歯になったら
 かわいそうだなぁ、ってパパは心配なんだ」

「サッカーボールが家の中を飛んでいると、パパはとても怖いんだ。
 パパに当たっても痛いけど、それ以上にガラスが割れたら…
 と思うとすごく心配な気持ちになるんだよ」

「パパの会社にね、パパがお仕事してあげるのを待ってる
 人が今日も大勢いるんだ。パパ、時間通りに会社に行って
 皆を助けてあげたいんだ。コウスケが今から着替えをして
 一緒に出発できたら、パパ、嬉しいよ」



しかし時には、子どもには子どもの“重要な事情”があって、
親の要望に応えたくないこともあるでしょう。

そんな場面でも、親の言い方の差は重要な違いを生みだします。

正論型で言われた時の子どもは、
「異を唱えにくい“正論”」と
「どうしても譲れない自分の“思い”」の
板ばさみになります。
すると必然的に、子どもの取れる対応が限られてしまいます。

具体的には、大きい子であれば理屈をこねて反論する、あるいは
「やーだー」とひたすらゴネるといった反論の形になりやすく、
小さい子は心の余裕を失って「怒る」「泣く」などの反応に
なりやすいのです。


一方で、“事実”型で言われた時の子どもは
「どうしても譲れない自分の“思い”」と、
「それをそのまま実行していては都合が悪いという“事実”」
との視点を得ることができ、
自然と
「じゃあ、どうすれば良いかな?」
との方向に意識が向きやすくなります。

もちろん、親が事実型の言い方をしはじめた初日から、
子どもが見事な代案を考えついて課題を解決する、なんてことはありません。

ですが、親がこの姿勢をとり続けることが
「子どもが見事な代案を考えついて課題を解決する」
スキルを養う
ことは、確かです。



また、“パパの気持ち”型で言われた時の子どもが持つのは
「どうしても譲れない自分の“思い”」と、
「それをそのまま実行するとパパが困ることへの共感」です。

仮に自分の思いを一時的に我慢することになったとしても、
それはパパへの共感をきっかけに、自己の中から出てきた「自分の考え」です。

子どもは、親に強制される時とは比べ物にならないくらい、
スンナリ・スッキリと気持ちを切り替えることができるのです。


さらに、“事実”型・“パパの気持ち”型の両方に共通するのは、
“正論”型と違って気持ちが追い詰められていないので、
親と冷静に話ができる、ということ。

冷静に話ができれば、親のほうも子どもの
「どうしても譲れない自分の“思い”」を理解することができますし、
代案も考えやすくなります。

--

今号のテーマからは逸れますが、ひとつ余談を。

私自身がこの言い方を始めて一番大きな収穫だったのは、
(子どもが言うことを聞いてくれるようになったことではなく)
子どもの持つ「どうしても譲れない自分の“思い”」そのものを
聞けるようになったことでした。

「へぇ、この子はそういうことを大切にしているんだなぁ」
「そんなに強い関心を持っていたんだ!」
「この子は、本を読み始めると一気に集中するんだ~」

などなど、子どもひとりひとりへの理解がとても深まったことは、
私にとってとても充実感のある体験でした。

皆さんと子どもたちとの関係においても、理解が深まることに
(それと親の要望に応えてもらえることが多くなることにも!)
今日の内容がお役に立てば嬉しいです!



にほんブログ村 子育てブログ 子育てアドバイザーへ
ブログランキングに参加しています。
クリックお願いします~♪



プロフィール

パパコーチ くろさわ

Author:パパコーチ くろさわ
子育てアドバイザー

■自己紹介はこちら■

著書のご案内

このブログでご紹介してきた内容のうち、2~3歳から小学校低学年までの子ども向けの内容を厳選して、1冊の本にまとめました。
基本的な生活習慣を確立しながら、子どもがのびのびと育つコツが満載です。

著者へ直接注文(特典あり)のご案内

Amazonでご購入は、こちら
 ↓ ↓ ↓

最新記事
最新コメント
検索フォーム

RSSリンクの表示
リンク
QRコード

QRコード


 
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。