子どもが育つ“父親術”

「パパ見てー」に「すごいね!」と答えたことは?実はこの返事、子どもの自立心や感性を伸ばすためには不適切。パパコーチくろさわが子どもゴコロを解説し、親子ともに機嫌よく過ごせるコツをお届けします。

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。


挑戦を受けたら

先日のブログ「親をわざわざ困らせる」(←クリックでご覧いただけます)で、
「親に対する一種の“挑戦”として、子どもが『困らせ行為』をすることがある」
とお伝えしました。

―ルールを守らなかった場合、どこまで認められるか?
―嫌なことをした時、どれくらいまで許されるか?
―わがままを言い続けたら、どの程度要求が通るのか?


などについて、親を試す(親に挑戦する)行動のことです。

その中で、「子どもの“挑戦”には、厳しく対応すべき」ともお伝えしました。

ですが、その“対応方法”について簡単な説明しか書いていなかったため、
何名かの方からご質問をいただいています。

ちょうど良い機会なので(ちょっと大きい子向けの内容になりますが)
改めて詳しくご説明しますね。


ポイントは大きく分けて、2つです。


(1)伝える内容

子どもに伝えることは、シンプルな内容にします。

また、子どもからの“挑戦”を受けた内容ではなく、
『もともと決まっていること』
『そもそも認められないこと』

といった内容が良いでしょう。

ここで気を付けるべきことは、禁止すること・守らせることは必ず
“行動”“行為”にする
、という点です。

子どもの“態度”をターゲットにすると、どうしても主観的な判断が入って
水掛け論になりやすいですし、

“考え”“気持ち”をターゲットにするのも不適切です。
自然と浮かんできてしまうものでもあり、親の決めた一線が守られているか
どうかが確認できません。

また、子どもの“性格”“人格”をターゲットにすることは、
言うまでもありませんが論外ですよ。

「なんだ、その態度は!」
「そんなことを考えるからダメなんだ」

ではなく、

「××することは、お父さんは許さないよ」と、
ハッキリ伝えましょう。


(2)伝え方

理想的には「落ち着いて、淡々と、毅然とした態度で」です。

逆に言うと、次のような伝え方が望ましくないということ。

・子どもの言うことにいちいち反論する
…子どもがアレコレ言ってくることの1つ1つに応じていると、
 「ああ言えばこう言う」や「屁理屈をこねる」の土俵に
 引きずり込まれてしまいます。

・挑発に反応する
…感情的になるのは(なっても良い時も多いですが)、ここでは避けた方が
 効果的なコミュニケーションが図れます。

 理由の1つは、感情的な反応をしてしまうと、子どもの関心が親の“感情”に
 向かってしまいがちで、話の“内容”への理解が薄くなってしまうから。

 また同時に、このタイミングで親が自己コントロールを失う姿を見せることは、
 子どもにとって『挑発が効果を上げた』との成功体験を与えてしまうことにもなり、
 先々やっかいです。


これらのコツを踏まえて、必要な時には
「どうしても許せないことは、許さない」あるいは
「決めたことは変えないと決意している」とのメッセージを、
明確に子どもに伝えられるよう、心の準備だけしておいてくださいね。


にほんブログ村 子育てブログへ
ブログランキングに参加しています。
クリックお願いします~♪


スポンサーサイト

やる気を引き出す

今日のテーマは、子どものやる気を引き出すことについて。

身に付けたら良いと思う習慣、

習得中のものの練習・勉強、

とりあえず目の前の『やってほしいこと』、



いろいろありますが、いずれにしても子ども自身が“やる気”を持たない限り、
行動することはありません



その行動を起こすもとになる“やる気”ですが、別の言い方では
動機づけとかモチベーションとか呼ばれたりもします。

そして、大きく分けると『内発的動機付け』『外発的動機付け』
2つに分けることができます。

(ちょっと理屈っぽい話になりますが、日常生活に活かせる事例も
 ご紹介するので、しばしお付き合いくださいね)

内発的動機付けは、自分自身の中から湧き出る意欲・好奇心・興味関心などから
行動して、充実感・満足感を得るメカニズム。

外発的動機付けは、外から与えられるご褒美・報酬(モノだけでなく、
褒められること、「罰を受けないように」という意識も含む)などを目的として
行動して、満足するメカニズム。

この2つ、一概にどちらかが良いとか悪いとか言うものではありません。
それぞれに向き・不向きがあるというだけ。

ある研究では『報酬などの外発的動機付けは、単純作業には効果を発揮するが、
頭を使う・創造性が求められる場面では逆効果』
という結果が出ています。

<参考:研究内容に触れているスピーチ動画>
※スピーチは英語ですが、日本語訳が表示できます。

なので、家庭でも単純作業―おもちゃを箱に片付けるとか、
庭の草取りとか―であれば、外発的動機付けを活用すると効果が期待できます。

具体的には、ゲーム形式がいちばん使いやすいでしょう。

「今からお片付け競争するよ。
 ケイスケは自分のおもちゃを箱にしまう、
 パパはテーブルの新聞と本を片付ける。
 どっちが早く終わるかな?
 よーい、どん!」


これだけでも『ゲームに勝つ』という動機付けが発生します。
もっと盛り上げたいなら、さらに報酬を付ける方法もあります。

「先に片付け終わった人が、おやつのクッキー大きい方をもらえるよ」


一方で、子どもを伸ばす・子どもの成長を支えることを考えた時に、
外発的動機付けに頼るのは、2つの理由で不適切です。

理由のひとつは、子どもの成長プロセスは単純作業の繰り返しではないので、
単純に効果が上がらないから。

もうひとつの理由は、外発的動機付けに頼り始めると、目的がすり替わって
しまう上に、毎回同じ報酬では満足感が薄くなって、
どんどん大きな報酬が必要になってしまう恐れがあるから。


―子どもが何かの練習をする・学ぶなどの能力・スキルを開発する領域、

―ケンカを解決したり、他の人に配慮するなどの社会性の発達に関する領域、

―絵画や造形などで表現するなどの創造性・芸術性を育成する領域、


こういった領域では、外からの報酬に頼らずに成長を続けられるように
支えてあげたいものです。


そのためには、内発的動機付けによる行動が続くようにしてあげるのが大切。

とは言っても、ゼロから親の力で内発的動機を作り出すという発想は
必要ありません。
それはもともと、子ども自身の中から湧き出ていますから。

親としては、適切なサポートをするだけで、子どもの意欲⇔行動のサイクルは
伸びていきます。

そしてその「適切なサポート」の中身もシンプルです。

―子どもが話したい時に、話を聞く。

―子どもが見てほしい時に、見る。

―子どもがそばにいてほしい時に、そばにいる。


実は、これだけで大丈夫。


子どもが
何かに関心を持って→行動してみて→手応えを得て→より関心を深めて→・・・
このサイクル、積み重なっていくと「自分で自分を成長させる力」になっていくこと、
見ていてわかると思いますよ。


ゲーム感覚で日頃の雑事を片付けつつ、
子ども自身の意欲を大切に育てる意識で接してあげていただけたら、
私もうれしいです!


にほんブログ村 子育てブログへ
ブログランキングに参加しています。
クリックお願いします~♪



親をわざわざ困らせる

子どもは、わざわざ親を困らせるようなこと・親が嫌がるようなことをしたり、
言ったりすることがあります。

食べ物・飲み物を、わざとこぼす
(幼い子が純粋に好奇心でやっていることもあります)

登園を渋る
(当然ながら理由があって渋ることもあるので、よく見極めて)

「パパ/ママなんかキライだもん」などと言う
(状況によっては「かわいい♪」と思ってしまうかも(笑))


…ここで使ってくる行動は、子どもによって千差万別なので、
例を挙げだすとキリがありません(苦笑)


さて、子どもがこうした行動に出る時の多くは、
基本的に『満たされていない』シグナルと理解できます。

「ちゃんと見てほしい」「話を聞いてほしい」「もっと構ってほしい」との思いを、
ストレートに伝えても親が応えてくれない場面が続いた時、
子どもは“困らせる”“嫌がらせる”という非常手段に出てくることがあるのです。


この場合、こうした「困らせる」行動に対して、

・押さえつけ…「こぼさないで!」

・説得…「ヨウスケくんもリオちゃんも待ってるよ、だから行こう」

・強制…「いいから出発するよっ」

・脅迫…「パパもケイタのこと嫌いになっちゃうよ」


などは、すべて不適切な対応方法だと、まずは心得てください。


これらの対応では子どもが『満たされる』ことはありません。
なので、その先に続く道は「もっと頑張って親を困らせる」か「絶望して諦める」かの
いずれか。どちらになっても、とても悲しい結末ですよね。


適切な対応は、

しっかり子どもに向き合って
 …手を止め、子どもの目の高さに合わせてしゃがむ

「大切にしている」ことを伝え
 …「パパがケイタの話を聞かないから腹が立ったんだね。ごめんね。
   パパ、ケイタのこと大切に思っているから、これからはしっかり話を聞くね。」

『満たされている』という気持ちにさせてあげる


です。


その上で、困ること・いけないことについて、明確かつ簡潔に伝えましょう。

「食べ物をわざとこぼすのは、いけないことだよ」

「パパも会社に行ってお仕事したいから、理由もなく『行きたくない』
 って言われると困っちゃうな」

「そんなことを言われたら悲しいよ」


この例でも分かるとおり、相手を批評するのではなく、あくまでも
“事実の伝達”や“自分の気持ち・意見”として伝えることも重要ですよ。



前述のとおり、こうした子どもの“困らせ”行為は、日常の中で充分に
満たされていないために出てくることが多いもの。

あまり何度も・頻繁に発生させてしまうと、
『相手を困らせることで注意を引く』というパターンを子どもの得意な
スタイルにさせてしまうので、注意が必要です。

一度『満たされていない』シグナルが出たこと、そのシグナルに気付けた
ことを無駄にせず、日常の中で子どもの「見て~」に応えて見てあげたり、
話を聞いてあげたりすること、改めて意識しましょうね。

~~~~~~

充分に気をつけて過ごしているのに、それでも“困らせ”行為が繰り返される
ことがあります。

その場合は、親に対する一種の“挑戦”である可能性もあります。


ここでの“挑戦”とは、

―ルールを守らなかった場合、どこまで認められるか?

―嫌なことをした時、どれくらいまで許されるか?

―わがままを言い続けたら、どの程度要求が通るのか?


などについて、親を試す行動です。


丁寧に見極める必要がありますが、もし子どもの行為が“挑戦”なのであれば、
親としては厳しく対応すべき場面です。

ただし『厳しく』と言っても、叱る・叩く・罰を与える、
などではありません。

お勧めしたい『厳しい対応』は、押しても叩いてもビクともしない
不動の強さで「受け付けない」、という対応


淡々と「ダメなものはダメ」と言い、静かに強く『大人を操ろうとしても
ムダだよ』とのメッセージを伝えましょう。


子どもは、このあたりを非常に敏感に察知します。

ほんの数回の体験で「この人はしっかりしているから、操ろうとしても無理」
「この人は操り放題」と正確に見極めることも珍しくありません。


全ての子がこうした“挑戦”をしてくるわけではありませんが、
来るかもしれないその日に備えて、頭の片隅に入れておいていただければ、
うれしいです。


にほんブログ村 子育てブログへ
ブログランキングに参加しています。
クリックお願いします~♪



成長記録ノート

先日、実家から連絡がありました。
「片付けしていたら、あんたの物が出てきたから、送っておくよ」
とのこと。

その数日後に届いた荷物を開けてみると…
卒業アルバムや、留学中の記念の品物などが出てきました!
そしてびっくりしたのは、底の方に入っていた保育園ノートの束。

私自身が保育園に通っていた頃の、連絡ノート
入っていたのです。

~~~~~~

保育園ノートと言えば、我が家でも息子・娘の分を書いていました。

―毎日の起床就寝、食事、排便などの生活リズム
―親と過ごす時間の中でのできごと
―親にとって印象的だったこと、成長を感じたこと
―体調不良の時は体温や詳しい様子も


これらのことを、息子の入所から娘の卒所までの8年間、
書き続けてきました。

保育所に送る時にノートを持参して、帰りに回収します。
保育所スタッフからは、毎日の過ごし方・様子などが書かれてきます。

このノート、保育所との情報共有の目的で毎日利用していましたが、
私の思いの中では、子どもの成長の記録との意味合いも意識しながら
書いていました。

後で親が読み返しても楽しいだろうし、子ども本人にとっても
宝物になるはず、と信じて。


こうした『成長日記』は、保育園ノートでなくても、もちろん
作ることが可能です。

今どきであれば、ブログやTwitter、あるいはSNSなどで普段の様子を
書くこともできますし、写真もアップできますよね。
こうした場で子どもの様子を書いている方は、ぜひ記録を残せる・後に
なって子どもの成長記録だけを簡単に抽出できるようなログ保存を考えて
おければ、万全と思います。

もちろん、紙に書くでもOKです。専用のノートを用意して、子どもの様子、
成長を感じた瞬間、お出かけ・記念日の様子を書いていきます。
写真を貼ったり、子どもの作品(絵など)を貼っておくのも良いですね。

こういった記録を取っていく時のひとつコツは、
「気が向いた時だけ書く」です。

どのみち、思い出した時・気が向いた時・書く時間がある時にしか
書けないものです。

あまり気負いすぎたために途中で「もう続けられない」と投げ出してしまうより、、

気楽に始めて、気楽に続けて、気が付いたら結構な量になったね

という方が、きっとハッピー。


ちょうど今週、このお話に関連した素敵な本に出会ったのでご紹介しますね。
生まれた時から20歳になるまでの記録を、簡単に残していける本です。

<HAPPY BIRTHDAY BOOK>
 ↑
(Amazonの本の紹介ページへのリンクです)


私が見ていいなぁ!と思ったポイントは・・・

―記入欄があるので、何を書くか迷わない。

―写真を貼るスペースが確保されている。

―小さいころは頻繁に細かく、大きくなったら誕生日ごとに、という
 ペース配分がとっても現実的(笑)で、活用しやすそう。


そういえば、息子が10歳になった時の1/2成人式という学校行事で、
私は親からのメッセージとして1歳ごとの息子の様子を振り返って
スピーチ&お手紙したことを思い出します。

<子どもが育つ“父親術”ブログ―10歳になる息子へ>

~~~~~~

冒頭で触れた私の子ども時代の保育園ノート。
私が自分で読むのは、実はこれが初めてでした。母の思いをなぞりながら、
時間を忘れて読みふけってしまいました。

そして意外なことに、私の隣では息子が、私と同じくらい夢中になって
読んでいました(笑)

成長記録ノート、子どもへの贈り物だけでなく、孫へのプレゼントにも
なるかもしれませんね。


にほんブログ村 子育てブログへ
ブログランキングに参加しています。
クリックお願いします~♪




「良かれ」と「良い」のすれ違い

今年の娘の誕生日の時の話です。

当初、豪華な夕食を手作りして、ケーキを買ってきて…との段取りを計画しましたが、
念のため本人の意向も聞いてみました。

すると、思いがけぬ返答が。

「えー、それでもいいけど、
 できたら○△亭でラーメン食べて、
 帰りにスーパー寄ってゼリー買いたい。」


普段あまり食べないものを、せっかくだから食べたいなぁ、
との気持ちなのかも知れません。


このように、親が「良かれ」と思うことと、実際に子どもが「良い」と思う
こととの間のすれ違いは、けっこう頻繁に起きているものです。


先日校庭で出会った兄弟の家でも、似たようなことがあったようです。
彼らとの会話をご紹介しますね。

兄「あ、オヤジ!こんにちは!」

―おぉ、こんにちは。久しぶりだねぇ

兄「昨日、高級レストランに行ったんだよ!」
弟「ボクも行ったんだ~」


―へぇ、高級レストランに行ったのか。それは豪華だね。どうだった?

弟「ずっと『静かにしなさい』って言われてばっかでつまんなかった」
兄「なかなか料理が出てこなくて、大変だった」
弟「ご飯の後、大人のことを待っている間がずっと退屈だった」


―そうだったのか・・・
 料理は美味しかったんじゃない?


弟「んー、わかんない!」
兄「ふつう。まあ美味しかったかな」



往々にして子どもは、素晴らしい料理よりも気楽に居心地良く過ごせる
空間の方を好むことが多いものです。

時と場合によりますが、一般的には

高級レストランカジュアルなお店自宅に友だちを呼んで食事

の方が喜ぶもの、ということは頭に入れておいても良いでしょう。



食事ばかりではありません。

子どものための買い物、子どもと一緒に行く旅行など、
多くの場面に「良かれ」と「良い」がすれ違う可能性があります。


また我が家の例で恐縮ですが、
夏休みに長野の祖父母のところに行く計画を立てた際も、子どもたちに
「3日間、どう過ごしたい?」と希望を聞けば

―町営プール

―芝生の公園

―薪割りのお手伝い


とシンプルなものばかり。

ややもすると大人はガイドブックを広げてテーマパークや遊園地などの
施設を探してしまいがちですが、これも「良かれ」と「良い」のすれ違い
ですよね。



子どもが一定以上の年齢で、自分の希望を自分の言葉で言えるなら、
できる限りそれを尊重してあげたいものです。

“尊重”と言っているのは、決して「何でも子どもの希望通りにする(=言いなり)」
という意味ではありません。

そうではなく、親が勝手に「これが良いだろう」と決めたり、
あるいは子どもの希望に対して「この子はそう言うけれど、こっちの方が喜ぶはずだ」
などの余計な配慮はしない、という意味です。


時には、子どものイメージミスで「期待したほど良くなかった…」と
なってしまうことがあるかも知れません。

でも、それはそれで、とても良い経験(そしてきっとその子にとって必要な経験)
です。


「やっぱりあっちの方が良かったじゃないか」

「次は子どもに聞かず、こちらで決めてしまおう」


なんて思わずに、


「いい経験になったね」

「せっかくの機会に選択ミスして落ち込んでいるだろうから、優しくしてあげよう」


と接してあげてくださいね。


週末や連休のお出かけ・冬休みの計画などを考える際に、
この内容を思い出して子どもの意見も聞いてあげていただけたら、
うれしいです!


にほんブログ村 子育てブログへ
ブログランキングに参加しています。
クリックお願いします~♪



言わんこっちゃない!

今日は最初にうちの息子の体験談をご紹介します。

現在小学校6年生で、最近は中学生サッカーチームの練習体験会に
いろいろ参加しています。

基本的には自転車で行ける範囲ですが、たまに電車に乗って
ちょっと遠方まで出かけることもあります。

先日も、自宅から自転車→電車→バスと乗り継ぐ必要のある会場での
練習体験会に参加する、との話が出ました。

ですがその日は、私も妻も都合がつかず同行してあげることはできません。


妻は、参加に反対です。

まったく行き慣れていない場所で、しかも電車からバスに乗り換えるのは
かなり大きなターミナル駅。北口だけでも16か所のバス乗り場から
48系統のバスが出ているような所です。
どう考えても心配だ
、という意見。

一方で私は、参加に賛成。
息子自身がパソコンで調べて、会場の地図・バスターミナルの乗り場マップを
印刷しており、何より本人が『大丈夫、行く』と言っています。
仮にうまく行けなかったとしても命を失うような心配はありませんし、
いい経験になる
、との意見。



相談の結果、本人の強い希望もあって、参加することになりました。

妻の携帯を息子に持たせる、私が仕事の後に立ち寄って帰りは一緒に
帰ってくるということで、妻も納得して送り出すことに。


はたして息子は、無事に会場に到着することが
 ・
 ・
 ・
 ・
 ・
できませんでした

タネを先に明かしてしまうと、正しいバスには乗ったものの、
降りるべきバス停を見逃してしまったようです。

しかし、本人はそんなこと気付いていませんから、終点で下車して
「どうやら、違う行先のバスに乗っちゃったみたい」
「今終点で降ろされて、自分がどこにいるかもわからない」

と困って自宅へ電話してきたとのこと。

そこで「同じバスに乗って駅まで戻って、そこからやり直す」との
アドバイスを得た息子、駅に戻る途中で目的のバス停がアナウンスされ、
下車して、開始時刻には遅れてしまったものの、途中から練習体験会に
参加できました。


この顛末を受けた妻の感想は、
「だから言わんこっちゃない。やっぱり無理だったんだ。
 今度からは私が一緒に行かなきゃ」


私の考えは、
「良い経験ができた!これで次回はもっとうまくできる。
 そして何より良かったのは、
 『大変だ!と思う状況でも、実は解決できる』という体験ができたこと。
 これからもいろいろな経験を積んで、
 『どんな状況だって、きっと対処できる』という自信を身に付けられたらいいな~」



妻と私、どちらも間違ったことを考えているわけではありません。

ただ、妻が比較的「子どもを守る、安全第一」の志向であるのに対して、
私が「子どもを伸ばす、成長第一」の志向が強いという、方向性の違いがあるだけ。

どちらも『正しい』ことを考えているので、「どちらが正しいか」との議論を
戦わせることは無意味です。

大切なのは、子どもの成長・発達や自立度合い・性格・意向などに合わせて、
どちらの“正しさ”をどれくらいのバランスで使うのが適切かを話し合うこと。

ただし、その時には『親の色眼鏡を外して子どもを観る』ことと、
現状に合わせず、105%くらい』を意識すること、
心に留めておいてくださいね。


親の期待や希望(これくらいできるようになってほしい)、
思い込み(この子には無理に決まってる)、
予想(これができるようになるのは、まだ先だろう)などの
“色眼鏡”は、子どもの現状を見る目を曇らせます。

人は自分の考えに合う事実を「自分の考えが正しい証拠」として脳にインプットして、
合わない事実は「例外」「特殊な状況における異常値」として脳に入れず流してしまう、
という性質があるので、この『色眼鏡を外す』は極めて重要です。


また、子どもは自立度0%の状態の赤ちゃんから、
自立度100%の大人に向けて成長している途中にいる存在です。

いつでも「現状に合わせて」接することより、
「現状よりちょっと成長した状態」に合わせて接することが
むしろ自然だということに気付いて、
日々『現状の105%くらいのイメージ』を持って子どものチャレンジを認めてあげるべき。



今日の例は小学生の話でしたが、就学前の小さな子どもたちにも
同じことは言えますよ。

―自分でお茶をコップに注ごうとしている

―自転車に乗ると言い出した

―包丁できゅうりを切っていたら「わたしもやるー」

―自分の指に絆創膏を貼るのに、自分でやりたがる


簡単に「ムリだろう」と言ってチャレンジの機会を取り上げてしまうのではなく、
子どもの体験に寄り添って(失敗して、後始末するところまで寄り添って)あげて、
さらに次のチャレンジを励ますくらい、してあげたいものです。

~~~~~~

ちなみに、遅れて練習体験会に参加した息子ですが、
サッカーが始まってしまえば気分も元通り、普通にプレーしていたそうです。

ちょうどミニゲームが始まったころに私も到着して見ていましたが、
しっかり声も出しながらプレーして、ちゃっかりゴールまで決めていました(笑)

~~~~~~

子ども自身の意欲が湧く瞬間を見逃さず、いろいろな経験ができるよう
見守り寄り添っていただけたら、私もうれしいです。


にほんブログ村 子育てブログへ
ブログランキングに参加しています。
クリックお願いします~♪



続・「短所をなくす」志向

今日も、先日の「短所をなくす」志向に関連したお話です。

ある小学生のママから受けたご相談事例で、
「うちの子は、電車が大好きで、マニアックな話ばかりするんです…
 いい加減、図鑑ばかり見るのは止めて、その情熱を少しは勉強に
 向けてもらいたいのですが」

との相談を受けました。

電車への興味自体が悪いことと考えられてはいません。

ですが、
「特定の長所(興味・関心)だけが突出していることが気になる」
(バランスを取った方が良いのではと思う)
という面は、いくらかありそうです。


同様のこと、皆さんの周りで起きているかもしれません。


前号の例では、ちょっとピンと来ませんね。
試しに当てはめてみても、

-計算が速くて正確、でも字が汚い子に、
 計算ドリルを禁止して、字を丁寧に書く練習をさせる。

-ドリブルが得意で、ドリブルばかりになりがちなサッカー小僧に、
 ドリブルを禁止して、パスだけさせる。


こう書くと、さすがに違和感がありますよね。
実際にそんなことをしている人はいなさそうです。

ですが、場面が違うと違和感を感じにくくなることがあります。

-毎日毎日、読み聞かせに「はたらく自動車」を希望する我が子。
 他にもいろんな本に触れると良いと思い、今日は別の本を読んだ。

-来る日も来る日も放課後は公園に行って、野球ばかりする息子。
 月曜と木曜は遊びに行くのをやめさせて、家で勉強させることにした。



どうですか?
これだったら、実際にもありえそうでは。


結局のところ、○○ばかりではなく、△△も伸ばせたらいいな…
との想いの部分は一緒なのですよね。

でも、それを実現するためのアプローチとして、せっかく得意なことを
損ねるような方法を取ってしまうのは、もったいないです。

~~~~~~

話は急に変わりますが、「才能」とは、つまるところ何だと思いますか?

辞書には「生まれつきの優れた能力」とあります。

多くの方は「何かが、もともと上手なこと」と思っていることでしょう。

「上達の上限・限界が高いこと」という意見も聞いたことがあります。


私の考えは異なります。


「優れた能力」「上手なこと」は、すべて努力の質×量の結果。

もともと優れている人はいません。上手なのは、たくさん努力したから。

そして、上達の“難易度”が変わることはあっても、“上限”“限界”は
存在しないと考えます。


私が考える“才能”とは、「いつまでも続けられること」。

とにかく好きで、いくらやっても飽きなくて、努力自体を楽しめる人が、
自然とその分野で「優れた能力」を持てて「上手」になる。

そして他人は、結果に表れた「能力」「上手」を“才能”と呼ぶのだと
思います。


毎日野球をやっていても、明日も野球がやりたいと思えること。

10回読んだ図鑑でも、11回目にまた読みたいと思えること。


それは“才能”なんだ!と思うと、禁止しようなんて気は起きませんよね(笑)

ぜひ、長所をばんばん伸ばしながら、
「まだ伸びていない部分も、いつか伸びたら、さらにすごいなぁ」
くらいの気持ちで、寄り添ってあげてくださいね。


にほんブログ村 子育てブログへ
ブログランキングに参加しています。
参加カテゴリーを引っ越して「パパの育児」へ。
クリックお願いします~♪



「短所をなくす」志向

小学生の子どもが、宿題の計算問題をやっている時。

計算は速いし、答えも合っている。でも、かなりひどい字。

「6」と「0」の区別がつかないし、ひどい時は「4」が「6」に見えたりも。


こんな場面では、つい『字の汚さ』が気になってしまうもの。

「なんだいそのひどい字は。もっと丁寧に書かなきゃダメじゃないか」

「そんな汚い字だと、計算だって間違えるよ」

「ちょっと~。もう少しまともな字は書けないの?」


などと声をかけたり、

人によっては書き直しさせたりすることもあるかも知れませんね。



このケースに限らず、どうしても親(親に限らず、子どもを教え育てる人)の
多くは子どもの『できていないこと』『足りない部分』『短所』を
気にして、弱点を消そうとする
アプローチをしがちです。

せっかく『できていること』『得意な部分』『長所』に気付いていても、
「○○ばかりじゃだめだ、△△も覚えないと」
と、短所をなくすことに意識が向けられます。

―計算が速くて正確な子には、「字が汚い」と。

―本が好きな子には、「たくましさが足りない」「たまには外で遊べばいいのに」と。

―ドリブル上手なサッカー小僧には、「周りが見えていない」と。


そこには悪意はなく、むしろ100%の善意・親心から
「欠点・弱点をなるべくなくしてあげたい」と考えてのこと。


ですが、この接し方は、子どもに自信をつけさせるためには不適切。
短所をなくすこと自体も、難しくしてしまいます。


別の考え方で「短所には目をつぶる。ひたすら長所だけを伸ばす」
という方針もありますが、ここではそのことを言っているわけではありません。

仮に「とにかく短所をなくす」との方針だったとしても、
上記の接し方は効果的ではない
、ということをお伝えしています。


短所をなくす、短所をなくす努力を促すために、効果的な接し方は
「できていること、得意なこと、長所、強みをたくさん言う」

だということ、心に留めておいてくださいね。

その上で、できていないこと・足りない部分について
“次に手に入れる長所”として伝えるのが良い
でしょう。

「○○がよくできているね!」
「だいぶ○○にも慣れてきたね!」


「次は、何を上達しようか?」
「あと、何を付け足したらもっと良くなるかな?」



言われる側の気分を考えると、簡単にご理解いただけると思います。

「本ばっかり読んでいないで、たまには外で遊んだらどうだ」

「いつもドリブルばかりするから相手にぶつかって止まっちゃうんだ。
 もっと周りを見なきゃダメだ」


これでは、現在の自分は“まともにできていない”という
マイナスからのスタート

仮に指摘された点を完璧に改善したところで、
それでようやく“人並み”になれるだけ、との気分になってしまいます。


その代わりに、こう声を掛けてみましょう。

「いっぱい本を読んでいるね。いろんなことに詳しくなれそうだ!
 本を読むことの他に、あと何が得意になれたら良いかな?」

「いつも積極的にドリブルを仕掛けているね!
 周りを見てパスも使えるようになったら、もっと活躍できそうだね」


これなら、現在の自分は“得意なこと・好きなことがある”という
プラスからのスタート

さらに、アドバイスされた点に取り組んだら
「“もっとすごい自分”になれる!」という気分になれそうです。


どちらの声の掛け方も、述べている事実関係は全く同じです。

それでも、言う側(教える側・育てる側)の意識の持ち方・語りかけ方を
変えるだけで、子どもの「やってみよう!」という意欲や、
苦手なことに継続的にチャレンジできる可能性が大きく異なります。


ぜひ、

―短所より、長所について多く話してあげて、

―現在の短所は「次に手に入れる長所」と思って、努力を促す


とのスタンスで、接してあげてくださいね。

子どもの成長を引き出せるだけでなく、「毎日がより楽しく過ごせる」
という、シンプルで素敵なオマケもついてきますよ!


にほんブログ村 子育てブログへ
ブログランキングに参加しています。
クリックお願いします~♪



歯磨き&仕上げ磨き

今日のテーマは、小さい子の歯磨きについて。

だいたいどの家庭でも、子どもが小さいうちは親が磨いてあげて、
大きくなってきたら「自分で磨く」+「親が仕上げ磨き」へと
移行していきますよね。

この期間の歯磨き・仕上げ磨きを、子どもが嫌がらずに習慣化
できるための方法を1つ、ご紹介します。


私のお勧めする方法は、歯の汚れを悪い虫に見立てる方法。
そいつらを追い払おう!というストーリーを、親子で楽しむやり方です。


(1)親が磨いてあげる時期

親が磨いてあげる時期は、子どもを退屈させないこと、
できることなら『楽しませる』ことがポイントです。

「じゃあ歯磨きしよっか。こっちでやろう」
「はい『あー』して」
「どれどれ…お、いるいる。あっちとこっちと…全部で6匹か?」
「最初はこいつから!こちょこちょ…よし、ほじくり出したぞ」
「次はこいつね。こしこし、こしこし、ハイ取れた」
「あと、ここはいつも隠れている場所だよな…ホラいた!」
「疲れた?一休みするか」
「さて、残りは・・・」
 ・
 ・
 ・
「たぶんこれで全部だよな…うん、オッケー!」
「今日も俺たちの圧勝だったな☆」


こんな具合に毎晩磨いてあげられれば、きっと子どももさほど
嫌がらずに歯磨きさせてくれるはず。
(我が家もこの方法を使いました。息子も娘もとてもスムースに
 歯磨き習慣を身に付けることができました!)


(2)自分で磨き始める時期

自分で磨き始める時期になったら、まず最初に簡単に声かけを。

「そろそろ歯磨きしようか。
 リカ、奴らが良く隠れる場所、もう知ってるんだよね?」


声かけのコツは、
「するのか、しないのか」「いつするのか」ではなく、
「する前提で、どこで/どんなふうに/どんな手順でするのか」
軽く問いかけること。
問いに答えることで、自動的に子どもは「自分で歯磨きすると決めた」
状態になるため、すんなりとスタートできます。


そして、いちばん大事なポイントは、子どもが磨いている最中の
関わり方です。

どんなに雑でも、かなりイイカゲンでも、他のことに気を取られていても、
その時は声を掛けません。ただ、その様子だけしっかりチェックしておきます。

次に仕上げ磨きですね。ですが、“仕上げ”とは偽りの名。
子どもが上達するまでは子どものブラッシングを信用せず、
全部親が磨いていきます。

その際は、
「ここは大丈夫だよな…うん、誰もいない」
「こっち側は、と…よし」
と言いながら、『敵の残党が隠れていないかチェック』のストーリー
でブラッシングしていけば、子どもも納得して付き合ってくれます
よ。

そして時々「わ、こんなところに1匹いた!とりゃっ」と“残党”
を退治しましょう。
そうすれば、子どもも退屈せずに待てますし、親に仕上げ磨きを
してもらう必要があることも自然と伝わります。

そして、ここからがミソ。
さっきチェックした“子どもの磨きぶり”に応じて、残党の数を
調整したり、残党の隠れ場所を変えたりして、『磨き不十分』や
『磨き忘れ箇所』をフィードバックしてあげるのです。

「うわ、今日は大勢残ってるぞ、大変だ、それっ、次はこいつ!」

「おやおや、ここに何人かいる…わわわ!4匹まとめて隠れてるっ」
「ここ、いつも最後まで残っているよね。ちょうどいい隠れ場所
 なんだろうな~」



―親に「ココをしっかり磨きなさい」と言われるより、

―歯医者さんで「このあたりが汚れが残りやすいから、気を付けて」
 と教わるより、

―ムシバの残党が隠れているイメージの方が、

子どもの歯磨きの上達は早いです(笑)


(3)歯磨き以外の時間にも

こうして毎日の歯磨き&仕上げ磨きをするだけでも充分ですが、
可能なら「歯を大切にすること」の意味も伝えてあげられれば理想的です。

お勧めの方法は、食事中の声掛け。

「おー、リカ、よく噛んで食べてるね。
 リカは強くていい歯を持っているから、ご飯もしっかり食べ
 られるね!」


「パパ、中学生の時に虫歯になってさぁ、大変だったんだ。
 痛くて噛めないし、飲み物も熱くても冷たくても痛いし、
 でもお腹は空くし。
 今は歯磨きしてキレイにしているから、毎日ご飯がおいしく
 食べられて、ホントうれしい♪」


お説教っぽくならないような言い方で、
くどくならない程度の頻度で、
伝えてあげてくださいね。

~~~~~~~~

この『協力してムシバ退治』ストーリーの歯磨き法は
、別の理由からもお勧めです。

それは、親子の人間関係にも良い、というメリット。

『子どもの磨き不十分を親が指摘する』との対話になると、
どうしても対立関係にあるような気持ちがしてきてしまうもの。

ですが、この方法なら『共にムシバ退治に挑む“戦友”』になれる
ので、敵が多くて強力なほど、絆は強く結ばれます(笑)


ぜひ、子どもがすんなり歯磨きに馴染めるよう、お試しください!


にほんブログ村 子育てブログへ
ブログランキングに参加しています。
クリックお願いします~♪



プロフィール

パパコーチ くろさわ

Author:パパコーチ くろさわ
子育てアドバイザー

■自己紹介はこちら■

著書のご案内

このブログでご紹介してきた内容のうち、2~3歳から小学校低学年までの子ども向けの内容を厳選して、1冊の本にまとめました。
基本的な生活習慣を確立しながら、子どもがのびのびと育つコツが満載です。

著者へ直接注文(特典あり)のご案内

Amazonでご購入は、こちら
 ↓ ↓ ↓

最新記事
最新コメント
検索フォーム

RSSリンクの表示
リンク
QRコード

QRコード


 
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。