共謀(060号)

 子どもが育つ“父親術”

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共謀(060号)

以前に読んで強く印象に残っている本があります。
自分の小さな「箱」から脱出する方法」という本です。

人間関係を悪くしてしまうメカニズムを明らかにして、

なぜそうなってしまうか、
どうすれば防げるか、

を小説形式で綿密に説いた本です。

わりと有名になっているので、ご存知の方も多いかも知れません。
内容に興味があれば、ぜひ読んでみて下さいね。


この本には、子育てにも応用できる知恵がいっぱいあります。
今号では、この本で“共謀”と名付けられている見方と、その応用方法をご紹介します。


“共謀”というのは、

自分にとってイヤな行動・態度を相手が取った

それに対して、自分が何かの行動・態度を取る

その自分の行動・態度が、相手に嫌な行動・態度を再び起こさせてしまう


というメカニズムのこと。

これだと分かりにくいので、子育てでの例を挙げてご説明しましょう。


■例1:落ち着きがない

【子ども・行動】
 いつもチョロチョロ動き回っている
 次々に興味関心が移り、あれこれと触れてまわる

 ↓
【親・印象】
 落ち着きがない

 ↓
【親・行動】
 落ち着かせようとする
 「座ってなさい」
 「じっとしてて」

 ↓
【子ども・印象】
 『体を動かしたい』という自然な欲求や、
 次々に豊富に湧き上がる好奇心が満たされない

 ↓
【子ども・行動】
 少しでも多く動ける時に動いておこう、制止されない
 うちにいろいろなものに触れようと努力する


 →親の行動が、やめさせたいと思っていることを
  逆に加速させてしまっています。



■例2:甘えん坊

【子ども・行動】
 何かにつけて親にちょっかいを出す、甘えてくる
 家事/仕事の邪魔をする

 ↓
【親・印象】
 いつも邪魔されて、家事/仕事が進まなくて困る
 「この子はちょっと甘えすぎ」

 ↓
【親・行動】
 集中して家事/仕事を片付けようと努力する
 甘やかしすぎないよう心がける

 ↓
【子ども・印象】
 いつも家事/仕事ばかりで構ってもらえない
 愛情が充分に感じられない

 ↓
【子ども・行動】
 何とか構ってもらえるよう、ちょっかいを出す
 親が他のこと(家事/仕事)に集中するのを阻止して、
 自分の方を向いてもらうよう努力する


 →この例も同じ。また、この“共謀”関係は文字通り
  相互的で、「子どもの行動が、やめて欲しいはずの親の
  行動を逆に強化している」ことも同時に起きています。


いずれの例でも、同じことが繰り返される方向へと、親子で“共同して”
推進している構図がわかると思います。

ここでは2種類の例を挙げましたが、
『いつも同じパターンで困る/イライラさせられる/悲しくなる/腹が立つ』
という経験をしている方は、“共謀”の可能性を疑ってみる価値はありそうです。


では、自分たちが“共謀”してしまっていると分かった場合、
どのように対処すれば良いでしょうか。

ひとつの方法は、(同書を参考にするなどして)“共謀”に向かってしまう時の
自分の心の動きを知り、適切なあり方に変える、という方法。

根本的な解決には欠かせない取り組みですが、やや敷居は高く、時間もかかるかも知れません。

もうひとつのシンプルな方法として、子どもの行動の背後にある『欲求』を見つけ、
その『欲求』を事前にお腹いっぱい満たしてあげてしまう、というやり方があります。

上記の例で言えば、
・体を動かしたい
・いろいろなものに触れて好奇心を満たしたい
・親に構ってもらいたい、愛情を確認したい

が『欲求』に当たります。

なお、子どもはまだ明確に自分の欲求について自覚していないので、
言葉で「どうしたいの?」と聞いても無駄に終わることが多いはず。

ここばかりは(子どもに答えさせるのではなく)親が察知してあげるしかない部分です。

そして、見つけた『欲求』については、(親に余力のあるうちに)
めいっぱい満たしてあげるようにします。

・動き回りたいなら、まるまる半日を公園で過ごす。
(子どもの動きに付き合うのが大変だったら、同じペースで動き回ってくれる
 お友達を誘うと良いでしょう)

・いろいろなものに触れて好奇心を満たしたいなら、そうさせる。
(人工物に囲まれた環境よりも、池・川、野原・林、公園の茂み・水溜りなど、
 自然物のほうが多様で多彩な刺激にあふれているので、子どもの満足度も高くお奨めです)

・親に構ってもらいたい、愛情を確認したいなら、1時間まるまる子どもだけに
 向き合う時間を作る。その時間はただ子どもを見て、話を聞いて、一緒に遊んで、
 本を読んであげる。
(もちろん家事はしない、携帯メールも見ない!)


このように、事前に子どもの『欲求』を満たしてあげると、子どもには必要な時に
待てる『余裕』が生まれるのです。

もちろん、これまで親の振る舞いが子どもの「困った行動」を作ってきた日々の
積み重ねがあるので、新しいアプローチを始めたその日から子どもの行動が変わる、
とはいかないかも知れません。

しかし、子どもの思いにしっかり応えてあげていれば、親を困らせるような
行動は確実になくなっていきます。
しばらくの間、根気良くがんばってみる価値はあると思いますよ!

(第060号 2008/06/20配信分)




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