軌道修正

 子どもが育つ“父親術”

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軌道修正

特に理由もないのに、子どもが
―やたらと意地悪をする
―あまりに聞き分けがない
―ちっとも手伝わない

など、いつもよりタチが悪く感じられることが、時にはあると思います。

「そんなことは一度もない」とお感じになった方…それは素晴らしいですね!
でも、一方で「親の気に入るような“子ども”として振舞う」ことを、
知らず知らずのうちに強いている可能性もあるかも知れません。
(この点は大きなテーマなので、別に機会を作ってお話します)

また、「そんなのしょっちゅうだ」という場合は、子どもとの日常の関わり方を
広く見直したほうが良いので、今日の内容は対象外です(あしからず…)。


本題に戻って、「なんだかタチが悪いな…」と感じられた時は、
改めて体調面に理由がないか、考えてみましょう。
□寝不足
□眠くなりやすい時間帯
□疲れ
□不快感(痒いところ・痛いところがある)
□温度調節(暑いと不機嫌になりやすい)
□甘いものの摂取(テキメンに怒りっぽく・グズりやすくなる)


体調面の理由で思い当たるものがなく、やはり単に虫の居所が悪いだけと思えたなら、
ちょっと働きかけてみるのもアリでしょう。
働きかける内容は、子ども自身が現状に気づくことを助け、その修正をそっと促すだけ。

キーワードは「君らしくない」です。

「あれれ。今日のケイちゃんはヨースケに優しくないみたい。ケイちゃんらしくないね」
「おやおや。出発前にオモチャを片付けないのは、ケイタらしくないなぁ」


ただし、それ以上は絶対に追及しないよう、肝に銘じておいてくださいね。

追及モードに突入してしまうと、子どもは追及に対する防御で手一杯になり、
当初の目的だった「現状に気付く」「行動を修正する」は逆に遠のいてしまいます。

こちらの推察通り単に虫の居所が悪いだけの場面なら、
上記の「君らしくない」との声掛けを何度かするうちに、
きっと子ども自身で気がついて修正できるようになってくるはず。


なお、「君らしい」が何を指すのかは、(興味深いテーマですが)ここでは深く考える
必要はありません。
少なくとも、世界中の全ての子は
「理由もなく意地悪する」
「やたらとワガママ」
「いつでもグウタラ」

なのが「君らしい」訳ではないはずですから、それだけで充分です。


話は少し逸れますが、私個人としては、このコミュニケーションには
「自己を客観的に見る視点」を伝える力もあるのでは、とも考えています。

「何だか今日は張り切っているな、オレ」
「あ、今日はどうもモチベーションが低いぞ…」

など、自己を客観的に見られることは、自分のコンディションを整える上でとても重要なスキル。

そこまでの効果があるかどうかは別としても、子どもの軌道修正を手伝えるこの技術、
日常生活で結構役に立つと思いますよ。

ぜひ気に留めておいてください!


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