祝!ご入園・ご入学
子どもが育つ“父親術”
入園・入学の季節ですね。
皆さんの中にも、お子さんが入園・入学を迎えた方がいらっしゃると思います。
ご入園、ご入学、おめでとうございます!
今日は、この4月に入園・入学した子どもについてのお話です。
新しく幼稚園・保育園に入ったり、別な園に転園したり、小学校に入学したり、
環境が大きく変わった子どもというのは、相反する2つの気持ちを感じています。
―うれしい気持ち、張り切っている気分。
―不安な気持ち、気を遣っていて緊張している状態、何となく疲れた気分。
どんなに元気いっぱい・楽しさ満開に見えても、必ず両方を感じているもの。
また、その影響で家にいる時・親と過ごす時の様子が変化することも、よくあります。
―ワガママを言い出す
―聞きわけがなくなる
―怒りっぽくなる
―些細なことで泣きだす
―ダラダラする
…いろいろありますが、一言で言えば「ダメな子になった」ような状態ですね。
こんな時、つい『しっかりして欲しい』と思ってしまうのは仕方のないことです。
「そんなこと言ってないで、早く準備しなさい」
「こんなことで泣いてどうするんだ。大したことないだろう」
…ですが、子どもの言動を正すような接し方は、実は適切ではありません。
この場面での適切な接し方は、敢えて「許す」「そのまま認める」こと。
「明日の準備が面倒なんだね。そうかそうか。無理してやらなくてもいいと思うよ」
「おおそうか、そんなことがあって嫌だったんだね」
なぜなら、上記のような子どもの様子の変化は、新しい環境に移ったことによる、
心と体の疲れの表れだからです。
もちろん、“ダメな子”状態をいつまでも続けることが良いわけではありません。
ですが、その状態からの回復は、あくまでも子ども本人の力で進むべきもの。
親の叱咤激励(≒強制力)で正そうとしても、結果的に効果はありませんし、
子ども自身の力で進むことを妨げてしまう弊害さえあります。
こういった時期は、子どもを“安心させる”ことに重点を置くべき、
と肝に銘じておいてください。
親が子どもを許す・認めることで子どもは安心でき、新しい環境に対応する力を得ます。
そうして新しい環境に対応できるようになるに従って、“しっかりした自分”を取り戻し、
さらに成長できるものなのです。
そう考えると、疲れのサインは出ている方が望ましいくらいとも言えます。
逆に、こうした変化が全く出てこない子は、もしかすると『しっかりしなきゃ』と
“頑張りすぎ”ているかも、と心配してあげたいところ。
その時は、子どもが気を緩められるよう、ちょっと呼び水を差してあげても良いでしょう。
「よく頑張っているね。」
「でも、時々は大変に思ったり、嫌なことがあったりもするよね。」
「パパもね、1年生の頃、毎日『忘れ物をしないように!』って準備するのが
とても大変だなぁって思っていたんだ。」
「それに、クラスに意地悪な子がいて、なんとなく学校に行くのが気が重い日もあったなぁ。」
「ケイスケも、何か困ったことがあったら、いつでも言っていいからね。」
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我が家でも、昨年、下の娘が小学校に入学した時に似たような状況がありました。
入学式の翌日、今年度最初のバレエ教室があったのですが、午後になると
布団部屋でゴロゴロ・ウダウダしながら半ベソ状態で訴えてきたのです。
「バレエ辞めたい」と。
それまで娘はバレエをとても楽しんでいて、レッスンのない日も家の鏡の前で
踊ったりしていたので、正直これは私にも意外でした。
私の頭の中は大慌てで「甘い物食べすぎたかな?」「寝不足だったっけ?」など
グルグル考えましたが、すぐに「これは入学疲れだな!」と気付いたので、
「おお、そうか、辞めたいんだね。いいよ。」
「また気が向いたら、その時やればいいさ。」
と返してあげました。
バレエ教室には「気疲れして休みたがっているので、しばらくお休みします」と
こっそり連絡しました。
(結局、このまま辞めることになりました。少し残念な気持ちもありますが、
まあ彼女の人生なので、それはそれで良いと思っています)
幸い、学校には元気に通っていました。
時には嫌なこと(クラスメートが他の子に意地悪するのを目撃する、など)もあったようですが、
そのことを家でダラダラ話してくれていたので、きっと大丈夫。
きっとあの時は、学校に慣れることに全パワーを向けているのだな、と理解しています。
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子どもが大変な思いをしているときこそ、家が、親が、安心できる場所となって
子どもを支えてあげたい。
皆さんにも共感いただけたらうれしいです。
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2011年04月08日 メルマガ コメント(0) トラックバック(0)