残さず食べる

 子どもが育つ“父親術”

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残さず食べる

我が家の息子は、学校の給食が大好き。
早生まれで体格も小さい方ですが、よーく食べているようです。

毎月もらってくる献立表は、
おいしそうなメニューに印がつけられて壁に貼ってあります(笑)

学校から帰ってきての第一声は
「今日の給食、うまかったぁ」
「今日は5回お代わりした」

のことがほとんどです。

しかし、中には子どもの食が細くてお悩みの家庭もあることでしょう。

息子の学校では、給食を残すことに対して寛容なようですが、
私が子どもの頃に通った小学校では
「食事を残してはいけない、できるだけ食べきりましょう」
という方針でした。
(幸い私もよく食べる方だったので苦労はしませんでしたが、
 掃除時間・昼休みまで給食と格闘している子もいた記憶があります)

また、家でも「残しちゃいけないよ」との考え方で躾をしている
家庭もあることと思います。


今日は、この「残さず食べるべき」と子どもを躾けることについて、
お話しします。


「食べ物を大切にする、無駄にしてはいけない」
という考えについては、私も100%賛同します。

しかし一方で、「残さずに全部食べる」というルールについては、
現実的には無理があり、私は強く反対です。


その理由を説明する前にお伝えしたいことがあります。

(1)子どもの『食べられる適量』は個人ごとにも違い、
その時の体調・天候などによっても変わる
、という事実。

(2)子どもは、自分自身の『本日の適量』を前もって予測できない
という事実。
(大人だって予測を誤ること、よくありますよね~)

(1)+(2)=「子どもにピッタリ適量の食事を用意する」ことは不可能


ということが分かります。


さて、ピッタリ適量では用意できない中、「残さず食べる」ということは、
どこかで「満腹でも無理して食べる」ことを強要することになります。


しかし、私個人の考えではありますが、この『無理して食べる』というのは、
自分の身体を大切にしているとは言えない行為です。

そして同時に、決して食べ物を大切にしているとも思えないのです。

「身体に必要なものをいただく」とは言い難く、
感謝の気持ちも持ちにくいことを考えると、
残して捨ててしまうのと同じくらい無駄にしているとさえ思えます。

なので、「食べ物を大切にする」には賛同しつつ、
「残さず食べるべき」には反対しているわけです。


子どものその日の“適量”は、その子の身体だけが知っています。

その適量に達した時に初めて“満腹感”というサインで教えてもらえるもの。
(食べ物の内容・質が良くないと、このサインが適切に出てこない
 という問題もありますが、それはまた別の機会に)

子どもの『食』を育てる上で大切なのは、その満腹感をしっかり
受け止めて、「ごちそうさま!」と言えるようになることだと、
私は考えています。


大人の側が、現実的にできることは、

・子どもの食器にはあまりたくさん盛りすぎず、足りなければ
 お代わりさせる

・残っても大丈夫なメニューで用意して、無理して完食しようとせず、
 余りは保存する


くらいでしょう。

その上でまだ余裕があるなら、

・良い素材を使って体に良い食事を用意する

・よく噛んで、楽しく食べる


ことを意識できると良いでしょう。

--

少し話は逸れますが、子どもが大きくなったら、
「お腹さん」と「アタマちゃん」の区別を教えてあげることも、
お勧めです。

─お腹さんは、身体に本当に必要なモノ・量を知っていて、
 小さな声で教えてくれる。


─アタマちゃんは、おいしそうなモノを見たり、人の話を聞いたりすると、
 すぐに「いいなー、欲しいな~」と思ってしまう、欲張りな子。
 しかも、お腹さんよりも大きな声で「ねぇ、あれも食べようよ!」と、
 うるさく言ってくる。


ここでアタマちゃんの言いなりに食べてしまうと、お腹さんは
もう大変。

受け取りきれない量の食べ物を押し込まれて、弱ってしまいます。

そんなことを続けていると、お腹も壊してしまうし、病気にもなってしまう。

だから、アタマちゃんの話も聞いてあげながら、
お腹さんの声にも耳を澄ませて、
身体に良い食べ物を、身体にちょうど良い分だけ食べられたらいいね──と。


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