双曲割引

 子どもが育つ“父親術”

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双曲割引

1月下旬に英検を受検した、うちの息子。
どうやら無事に合格したようです。
(今どきはインターネットで合否が確認できるんですね~)


今日は、息子が英検を受けることになった経緯を題材にお届けしますね。


もともとの発端は、息子からの相談でした。

―高校受験のことを考えると、ちゃんと勉強しておかなきゃとは思う。
 でも、毎日の生活の中では、自由な時間ができると、
 ついゲームしたくなっちゃう…


じっくり時間をかけて話を聞いてみると、問題の核心が見えてきました。

―受験と言っても、あまりに先のことで実感がない
―だから、ゲームの誘惑を跳ね返すだけの意欲が持てない


「じゃあ、もっと近い目標だったら、がんばれそうかな?」

―うん、たぶん大丈夫

「そしたら、何を目標に置こうか…
 そうだ、こないだ学校から英検の案内が配られてただろ。
 あれはどうだろう?」



・・・というわけで、英検を目標に据えたのが、3か月前のこと。

翌日には、自分のお小遣いで問題集を買ってきたり、
受検経験のある友達から問題の冊子を借りてきたり、
やる気満々のスタートです。


・・・ですが、これも不調でした。

最初に少し問題集に取り組んだだけで、その後は何日も放置。
3か月先の目標も、毎日の誘惑と闘うには、遠すぎたようです。

相談を重ね、最終的には、
<問題集の単元ごとに「○月×日までに終える」と決めて取り組む>
との方法に落ち着きました。

時々は締切を守れない時もありましたが、受検日までには何とか
全部やりきることができて、息子も達成感があったようです。


~~~~~~


このような、

「将来の大事なこと」
「目の前の誘惑」との間での葛藤
は、
誰でも経験することですよね。

子どもなら、
・勉強しなきゃ、でもゲームしたい
・歯磨きしなきゃ、でもテレビ観ていたい

などなど。


大人の生活の中でも、いっぱいあります。
・ダイエットしなきゃ、でも美味しいものをお腹いっぱい食べたい
・節約して貯金するぞ!でもコレは買いたい…
・大事なプレゼンに備えて準備しなきゃ、でもとりあえずメールチェック

数えだせば、キリがないほど。


じつはこの葛藤、行動経済学で『双曲割引』というテーマで研究されています。

その研究の成果として、
『遠い未来については、大事なものを適切に選べるけど、
 直前になると、誘惑に負けてしまいがち』

という傾向が誰にでも(程度の差はあるけれど)あることも、わかっています。

つまり、
「明日から、ダイエットするぞ!」との決意はできても、
食事5分前になると「やっぱり食べちゃおう」となってしまいがち

ということ。

息子も同じでした。
「学校から帰ってきたら、勉強する!」と決意したものの、
いざ帰宅してみると、ついスマホを手に持ってしまう…になっていたのです。


ただこの性質自体は、人間に備わった自然なものなので、
ある意味で仕方のないこと。

大事なことを誘惑に負けずやりきりたい!との気持ちは共感しますが、
『なんとかしてこの性質を変えよう・改めよう』とするアプローチは、
お勧めしません。

代わりにお勧めしたいのは、
『そういう性質が自分にはあるとわかっておいて、対策を考える』
というアプローチ。

具体的には、次のような方法から選んで組み合わせるのが良いでしょう。

■目標を設定する
 →その目標を、他人に話しておく
 →その目標を、紙に書いて壁に貼る
 →その目標達成への道を、イベントにして楽しんでしまう

■目標への道のりを細分化して、中間目標・行動目標を設定する
 →それを紙に書いて貼っておく
 →1段階ずつクリアする度に、書き込んだりシールを貼ったりして盛り上げる

■周囲からも継続的に応援する
 →見守る、見守っていることを伝える
 →がんばりを認めてあげる



今回、わが家で実際にやったことも、ご紹介しますね。

■英検4級合格を目標に設定した

 →親子で話し合って目標を決めた

 →その目標を、紙に書いて壁に貼った

 →合格なら父からプレゼント、不合格ならボランティア活動3日と決めて、
  ゲームとして楽しめる要素を取り込んだ


■中間目標として、問題集の各単元に締切日を設定した

 →目次のページをコピーして、締切日を書いたものを用意した

 →終わった項目をマジックで塗りつぶして、進行度合いが見えるようにした


■そのプロセスを見守った

 →定期的(週に1~2回程度)に、目次コピーを私が眺めて
  「おー、けっこう進んだね」
  「あれ?先週とあんまり変わってなくない?」
  「だいぶ真っ黒になってきたなぁ」
  と独り言を言って、見守っていることを伝えた

 →息子が勉強している時間は、できるだけ同じ部屋で仕事・
  執筆・読書などをするようにした


こんな具合で応援していました。


以前には、私自身が本の原稿を書く時に、必要ページ数と締切日で
グラフを書きました。

グラフの最終到達点にはピカピカの自転車の写真を貼りつけ、
『達成したら、新しい自転車を買おう!』と盛り上げていました。

これも、目先の雑用に流されがちな自分を励ますための仕掛け。
子どもたちが、こういうやり方を学んでくれたらいいなぁ…と思って、
敢えて子どもたちに見える冷蔵庫を選んでグラフを貼っていたんですよ。


そのお陰かどうかはわかりませんが、小学生の娘もうまくこの方法を
使っています。
「忘れ物したくない、宿題忘れもしたくない」
「家ではのんびりしたい、本を読んでいたい」の葛藤
に悩んでいた娘。

彼女が考えたのは、やるべきこと(宿題、翌日の持ち物の準備)を
メモにして、コピーしておいて、毎日すべての項目にチェックを入れたら、
好きなことをしていいというルールを自分に課す方法です。

時々ルールを緩めているようですが(笑)、だいたいうまくやれているようです。

~~~~~~

子どもが<大事なこと⇔目先の誘惑>の葛藤に悩んでいたら、
「こんな方法もあるよ?」とアドバイスしてあげると良いでしょう。

子ども自身が経験を通じて学べるよう、意識して接してあげていただけたら、
私もうれしいです!


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