テレビとの付き合い方

 子どもが育つ“父親術”

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テレビとの付き合い方

だいぶ以前のことになりますが、2012年6月のブログで
「わが家にはテレビがない」というお話をしました。

参考:テレビのある生活


ですが、昨年春に引っ越してからは、
わが家もテレビのある生活をしています(笑)

今日は、わが家での取り組みをご紹介しながら、
テレビとの付き合い方についてのヒントお届けします。

~~~~~~

引越しと同時にテレビを購入・設置した当初は、
あえてルールを決めず自由に観られるようにしてありました。


すると、案の定、

・なんとなく、テレビを観てしまう

・電源が入っていると(誰かが観ていると)、他の人まで観てしまう

・観ていた番組が終わっても、引き続きズルズル観てしまう

・テレビをつけたまま他のことに取り組んで、全然集中できない


などの問題が続出しました。


しばらく経って、子どもたちもその問題に気付けるようになった
頃を見計らって、家族会議を招集しました。


「テレビってさ、点いてると、つい観ちゃうよね」

「観たい番組が終わっても、なんとなく観つづけちゃうよね」

「でも、そのままだと、テレビばっかり観る生活になって、
 他のことがどんどんできなくなっちゃうよね」

「どうしたらいいと思う?」



こんなふうに投げかけてみたところ
子どもたちからいくつかの案が出てきました。

最終的には
『観たい番組を先に決めて、その番組だけ観る』
というルールが決まりました。

同時に、
『リビングで勉強していてテレビが気になる時は、
 テレビを消すよう要望していい』

(テレビを観ている人は、必ず相手の要望に従って消す)

といった合意もできました。


このルールを決めてから、番組表でチェックした番組を録画して、
時間のある時に観るようになりました。

―息子は、海外のサッカーの試合や好きなドラマを録画して、
 妹が寝た後に観る、


―娘は、フィギュアスケートや好きなアニメを録画して、
 兄がサッカー練習で不在の間に観る


こんなスタイルが、徐々に定着しました。
めでたしめでたし。


・・・と言いたいところですが、まだ問題は残っていました。


問題は至って単純。
『たくさん(長時間)観すぎてしまう』のです。

サッカーを録画し始めた息子には、イタリア、イングランド、
ドイツ、スペイン、そしてもちろんJリーグの試合と、
スポーツニュース…気になる番組がたくさんあります。

これらを「とりあえず録画」して、「暇を見つけては観る」ということを
していたら、あっという間にテレビばっかり観ているような状態に。



・・・というわけで、家族会議・第2弾を開きました。

「観たい番組だけ観る、っていうのは、うまくできているよね」

「でも、観たい番組がたくさんあったら、
 つい観すぎちゃうっていう問題があったんだね」

「どうしたら、テレビを楽しみながら、でも観すぎずに、
 うまく暮らせると思う?」


こんなふうに投げかけて、再び子どもたちに考えさせてみました。


子どもたちから出てきた案は、
『時間制限を決めて、その範囲内で観る』
というもの。

ごくシンプルな案ですが、子どもたちの納得感は高そうです。

「じゃあ、そうしよう」
「その制限時間って、どれくらいがいいんだろう?」



ここで、私からは『なぜ、テレビを観すぎることが心配なのか』の
理由を2点、説明しました。

「お父さんがテレビを観すぎたら心配だなぁと思うのは、
 2つの理由があるんだ。
 
 ひとつは、目を使いすぎて、視力が悪くなること。

 それからもうひとつは、人生の時間を、知らない間に無駄にして
 しまうこと。
 
 どんな内容でもいいけど、この2つの心配がなくなるような
 ルールを決めてほしいな。」


  ※以下、視力が悪くなる→懸念(1)
   時間を無駄にする→懸念(2) と書きますね。



最初に出てきた案は、『1日、30分以内』というもの。
この内容であれば、懸念(1)も(2)も解消されそうなので、
私としてはOKです。

ですが、息子はこれでは困る、とのこと。
30分では、サッカーの試合が最後まで観られない!と言うのです。
たしかに、その通りですよね。

なので、案を練り直します。


次に出てきた案は、『1日、2時間以内』でした。
これならサッカーの試合を最後まで観ることができます。

ですが、これに対しては私からNGを出しました。

ある日に1試合を観るだけなら良いけれど、
このルールでは毎日2時間観てしまうことを防げない。
それでは懸念(1)も(2)も、ぜんぜん解消されないよ、と。


そこから先は、ちょっと複雑な案がいくつか出てきました。

・1日2時間、ただしテレビを観た翌日は観ない

・それだと週に8時間も観ることができるから多すぎる、
 3日に1回くらいでは

・やっぱり1日30分で、1試合を3日に分けて観るのはどうか

などなど・・・


結局、最終的にまとまったのは、こんなルールでした。

「1日2時間以内、かつ、1週間の合計で3時間以内」

(これは息子の設定です。
 娘は「私はそんなに観ないから」と言って、
 「1日30分、1週間で2時間」にしました)


また、話し合いの途中で、子どもからこんな意見も出てきました。

「目を使う」「時間を浪費する」ことが問題なら、
 テレビの他にゲーム機、スマホ、パソコン(ネット)も
 同じなのでは
―と。

その結果、テレビ視聴時間だけでなく、それらに費やした時間も合わせて、
上記のルールを適用することになりました。


ルールの運用開始にあたって、私が簡単な表を作ってあげました。
毎日の視聴時間をメモして、自分でチェックできる仕組みです。
TV時間表
(↑これです。クリックすると拡大表示されます)


実際には、書き忘れ・不正確な記入も多いですが(笑)、
あまりうるさくは言わないようにしています。

言いすぎると、この取り組み自体が嫌いになってしまったり、
続かなくなってしまうことが予想できるので…

とりあえずは、自分で自分のテレビ等の時間を把握・コントロール
する意識と習慣をつけることを優先して、細かいところは
目をつぶっている状況です。

~~~~~~

わが家の例をご紹介することで、お伝えしたかったことは次の3つです。


(1)失敗体験を防ぎすぎない

テレビを買う前に、家族会議でルールを決めることも可能でした。

それでも、敢えてルールなしでテレビを観られる期間を置いたのは、
テレビの魔力(つい観てしまう…)を体験することに、
意味があると思ったから。

実際に
「気がついたらもうこんな時間!ヤバい、宿題やってない、お風呂もまだだ」
との経験があると、その後のルール設定にも真剣に取り組むものです。


(2)本当の問題点に絞って伝える

親としては、言いたいことが次々に頭に浮かんできます(笑)

―テレビ観すぎ

―先に宿題やってから観れば良いのに

―て言うか、帰ってきたら最初に宿題やりなよ

―そもそもテレビ観る暇があったら、家の手伝いもしてほしい

―テレビ観ながらスマホいじるの、どうよ(笑)


ですが、ごちゃごちゃ多くを言いすぎると、
子どもも「ああ言えば、こう言う」になりやすく、
ただの口論になってしまいがち。

私が2つの懸念として伝えたように、シンプルに伝えてあげた方が、
子どももそれに応えて行動しやすくなりますよ。


(3)具体的なルールは子どもを交えて決める

子どもに決めさせる、あるいは子どもの意見を取り入れて決めると、
甘くなってしまうのでは…と心配かもしれません。

もし実際に甘すぎる案が出てきたら、淡々とそれを指摘して、
次の案を考えるよう促せば良いこと。

子どもは、自分が関わって決めたルールの方がずっとよく覚えていて、
守ることができるものです。

実際にルールが守られている状態を目指すなら、
子どもに考えてもらいましょう。

小学生くらいであれば、(ところどころ親の手伝いが必要ですが)
充分に考えられるものですよ。

また、実際に始めてみて、ルールがあまり良くないと感じた時、
親が決めたルールだと「しぶしぶ従うか、反発・無視するか」の
二択に陥りがち。

自分たちで相談して決めたことなら、もう一度相談して考え直す
という方向に向かいやすいというメリットもあります。



テレビに限らず、ゲーム、マンガなどでも同じ問題に直面している方も
多いと思います。

親も安心できて、子ども自身も納得して実行できる――そんな
ルールを決めて、生活を守れるといいですよね。

わが家の事例を参考にしていただけたら、とてもうれしいです!



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