育児熱心

 子どもが育つ“父親術”

育児熱心

私は今でこそ勤め人に戻っていますが、昨年末までの8年ほどの間、
ほぼ専業主夫専業父親をしていました。

このことをお話しすると、
多くの方が「いいですね!しっかり子育てに専念できて」と言ってくださいます。
そして、私自身も本当に良かったと思っています。


ですが、一方で「子育てに専念」というフレーズには、
ちょっと引っ掛かりを感じるのも事実です。


一言で言えば、
「育児に専念するがゆえに起きる不幸もある」
という感覚です。

誤解のないようにお断りすると、子どものことをよく考えることや、
子どもと長い時間を一緒に過ごすことが悪いと言っているわけではありません。

私が心配するのは、親が多くの時間・労力・情熱etc...を掛けるあまり、
思い通りにならないことに対して、苛立ち・落胆・自責の念を感じやすくなってしまうこと。

例えば食事の時に、子どもがこぼして服を汚した場面。

子育てばかりに専念していられない状況なら、
「とりあえず1人で食べてくれたし、ま、いいか」
と思えたかも知れないところ。

でも、子育てに専念してしっかり注意を払えていることで、
『こぼす』『服を汚す』『汚しても子どもが平気な顔をしている』等々、
いちいちストレスを感じてしまう――そんな一面のことです。


それともう1つ、より重大な問題があります。

育児に熱心になることで、子どもに対して、自分の思い・期待に応えて
くれることを無意識のうちに求めてしまう恐れも、かなり心配です。

この意識は、言い換えれば
『子ども(=他者)の人生をコントロールしたい』
という欲求。
さらに言ってしまうと、自分の自己実現を子どもに求めてしまっている
という状況です。

自分の満足・充足・自己実現のために「子どもがこうあって欲しい」という意図を持つということは、
『他者を尊重する』という感覚(≒この子の人生は、この子のものという感覚)からは完全に離れてしまっています。


子どもへの無関心・愛情不足も問題ですが、
こちらはこちらで、かなり根の深い問題を生み出す恐れがあるので、同じくらい注意が必要です。

~~~~~~

相談事例の中で、この問題が起きやすいパターンがあることも感じています。

主に子育て中の母親からの相談で、その方の母(子どもから見れば祖母)が子育て熱心だったケースです。

(以下、紛らわしいので登場人物3者を「祖母」「母」「子」と書きます)

祖母が母を育てる時に、時間・労力をかけて育て、同時に強い期待を持って育てたケースでは、

(ここで言う「強い期待」というのは、大きな目標を達成してほしいという意味ではなく、小さな願望であったとしてもそれを願う気持ちが強いことを指します)

今度は母が子を育てる番になった時に、
母は「祖母が満足するようなしっかりした母親」になるプレッシャーを感じます。

それが結果として、
「しっかりした母親」
→「しっかりと子育てできている母親」
→その帰結として子どもも「しっかりした子」である必要
が出てくるのです。

このメカニズムで『子どもの人生をコントロールしたい』という欲求を持ってしまった場合、
その改善は難易度が高めです。
自分一人の問題であれば、自分の考え方に気付き新しい考え方を選べばよいのですが、
他者が絡むとだいぶ複雑になるからです。


思い当たる方は、ちょっと時間を取って振り返ってみてください。

まずは、自分の中にどんな思い・意図・考えがあるかを淡々と書き出すだけでも、大きな意義がありますよ。

この週末に20分だけでも良いので、そんな時間を持っていただけたらうれしいです。

───────

「ねえ、見て!」という子どもに、
「すごいね!」「上手だね!」と答えているあなた。
知らぬ間に、子どもを『親の期待に応えるために生きる』方向へ促しています。

「見て!」と言われたら、「うん、見たよ」と答えましょう。

その理由・メカニズムは、70ページで詳しくご説明しています!

「自分で考えて行動できる子」に育てる本



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パパコーチ くろさわ

Author:パパコーチ くろさわ
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